押さえておきたい日本人ラッパー20選【2022年最新版】

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2022年、皆さんのお気に入りの日本人ラッパーは誰でしょうか?

ここでは大物から注目の新人まで、今押さえておきたい日本人ラッパー20選を紹介します!

この記事を読み終わった頃には、気になるアーティストが増え、プレイリストが膨れ上がるかもしれません!?

KREVA

ananweb.jpより出典

国民的人気を誇る日本人ラッパーといえば、KREVAでしょう。ヒップホップの殿堂「B-BOY PARK」のMCバトルでの3年連続日本一の栄冠は、未だに破られていません。他にも、2ndアルバム「愛・自分博」でのオリコンチャート初登場1位の記録も、ヒップホップソロアーティストとしては史上初でした。KREVAの活動の軌跡には、常に「初」の肩書きが付きます。全国ホールコンサートも、ヒップホップソロアーティスト初でした。その後もリリースされる楽曲は常にチャートの上位にランクインという、驚異的な実績を誇ります。それを称え、日本記念日協会は9月8日を正式に「クレバの日」として認定しました。それはシングル曲「音色」で、ソロメジャーデビューをした日でもあります。

2011年にはシンガポールで開催された国際音楽会議「MUSIC MATTERS」に日本代表として、招待されました。世界各国から集まった音楽業界の重要人物による、パネルディスカッションにもゲストスピーカーとして出演して注目を集めました。国際会議後はイベントの一環としてライブが行われ、ソロとしては自身初の海外ライブも成功させています。また、この模様はUstreamで世界同時生放送され、世界にファンを増やしました。

ヒップホップ界を超えた、日本の音楽業界の最重要アーティストの一人です。今後のますますの活躍に、注目です。

KREVAについてさらに詳しく知りたい方は「KREVA徹底解説! 成功までと、ファッションのこと、嫁・娘のこと、楽曲のこと」を参考にしてください。

 


PUNPEE

block.fmより出典

PUNPEEはラッパーとしてのみならず、トラックメイカーやDJとしても大活躍しています。2006年に「ULTIMATE MC BATTLE 2006」東京大会で優勝したことから、2007年にGAPPERと弟の5lackと共にPSGを結成します。PSGのデビューアルバム「David」は各所で高い評価を集め、一躍彼らの名は知られるようになります。

その後ソロ名義でリリースしたミックスCD「Mixed Bizness」や「MOVIE ON THE SUNDAY」も話題となり、成功します。さらにエナジードリンク「レッドブル」のCMソングやTBS系「水曜日のダウンタウン」のオープニングテーマの制作で、広く世の人々に認知されました。彼の活躍は留まるところを知らず、加山雄三とのコラボ曲「お嫁においで 2015」もうまくモダンアレンジをさせています。宇多田ヒカルのヒット曲「光」のリミックスは、全世界に配信され、全米のiTunes Store総合チャートで日本人アーティスト史上最高位の2位にランクインしました。この曲はプレイステーション用ゲームソフト「Kingdom Hearts HD 2.8」のオフィシャル・テーマソングとして全世界で起用されました。

幅広い活躍のPUNPEEの、今後の動きから目が離せません。

PUNPEEについてさらに詳しく知りたい方は「PUNPEEの全貌! 年齢、身長、結婚などの疑問にお答えします!」を参考にしてください。

 


AK-69

ak-69.jpより出典

日本人ラッパーにおける先駆者といえば、AK-69でしょう。

マスメディアに一切見向きもされない時代に、こなした全国のクラブのライブによる評価のみでインディーズで1タイトル15万枚のCDセールスを記録した、実力者です。その後渡米し、ニューヨークのNo.1ヒップホップラジオ局「HOT97」に日本人初のインタビューを受けています。さらに同局主催のイベントライブにも出演する快挙を果たします。そして、なんとアメリカ合衆国の伝説的ヒップホップレーベル「Def Jam Recordings」との契約を果たします。DJ KhaledやFabolous、Fat Joe、シェネルなどとても有名な海外アーティストとのコラボレーションも成功させています。もちろん国内のアーティスト、X JAPANのTOSHI、清水翔太、倖田來未、3代目J Soul Brothersの登坂広臣やAIといった、豪華な顔ぶれとのコラボレーションも人気を博しました。YouTubeでのミュージックビデオ総再生回数は1億8000万を超えることからも、AK-69の人気がうかがえます。

日本ゴールドディスク大賞「BEST 5 NEW ARTISTS」、MTV VMAJ「BEST HIP HOP ARTIST」、「Billboard JAPAN Independent of the Year 2011」、オリコン総合DVDチャート1位など、15以上のタイトルを受賞しており、安定の評価を得ています。

アスリートからの人気も高く、様々なジャンルのスポーツ選手がAK-69の楽曲を使用しています。MCも評判が高く、音響・照明・演出を全てセルフプロデュースを行うAK-69最大の魅力であるライブも、今後が楽しみですね。

AK-69についてさらに詳しく知りたい方は「AK-69 とは? 「HIPHOPのキング」の生い立ちやファッション、楽曲に迫る!」を参考にしてください。

 


KOHH

belongmedia.netより出典

ヒップホップの枠、日本の枠を超えて活躍するアーティストといえばKOHHでしょう。世界の共通言語としてのトラップをいち早く取り入れた日本人ラッパーでもあり、リズムを強調した「格好良いラップ」が国際的に注目を浴びました。直感的に選びとられた鋭い言葉が、トラップのビートと重なるのも彼の特徴です。生い立ちや現状をありのままに綴る歌詞は、瞬く間に共感を呼びました。そしてジャンルに囚われない自由な音楽スタイルで、若者を中心に国内外から絶大な支持を集めます。

また数々のファッション誌の表紙やパリコレを始めとする、多くのショーモデルを務めた異色の経歴の持ち主でもあります。自身が手がけたアート作品への個展も開催しました。

2014年のKOHH初のアルバムとなる、2ndアルバム「MONOCHROME」の発売は、2ndアルバムを1stアルバムより先にリリースする試みとして面白さを感じさせます。新人としては異例のiTunes総合アルバムチャート6位、ヒップホップ/ラップチャート1位の獲得は、その注目の大きさを感じさせました。過去にはFUJI ROCK FESTIVALにも出演しています。2016年4月、KOHHのフランスでの芸術活動が評価され、フランス大使館で行われたフランス外務・国際開発大臣主催の交流会から招待を受け参加します。スケールの大きさとラッパーの枠に留まらない、アーティストとしての凄さを感じさせます。

フランク・オーシャンや宇多田ヒカルとのコラボレーションでも、話題を集め才能を見せつけました。引退宣言こそしましたが、曲自体はいまだに作っている、アルバムは出したくなったら出す、音楽活動はやめなさそうということを明言しています。

ラップを含めた彼のアートは今後も日本や世界にインパクトを与えてくれるでしょう。

KOHHについてさらに詳しく知りたい方は「KOHH徹底解剖! 引退、子供、タトゥーなどの疑問にもお答えします!」を参考にしてください。

 


NORIKIYO

norikiyo.bizより出典

テクニックや声質、アイデア、パフォーマンスと全てのスキルが完璧で、日本語ラッパーの代表格として知られるのがNORIKIYOです。日本のヒップホップシーンを語る上では欠かせない、不動の地位を築いているラッパー兼トラックメーカーです。個性的なメンバーが集まるSD JUNKSTAのメンバーでもあり、リーダーでもあります。

実に硬派なラッパーで、カルチャーとしてのヒップヒップを大切にしています。「フェイク」を嫌い、流行に流されたりリスナーに媚も売りません。聴きやすさを優先して使われるオートチューンも多用しない等、自分のやり方を突き通しています。また日本語だからこそ表現できる「枠」も大切にしており、人の評価や世間の視線よりも自分を表現することを重視するのが、NORIKIYOの魅力です。リリックセンスも抜群で、ポエトリーな作品も発表していて表現方法も豊かです。歌詞もNORIKIYOの等身大の自分の言葉を紡ぐ、表現方法の一つなのが伺えます。彼がここまで支持される理由の一つは、ファンのことを一番に考える姿勢もあるでしょう。自身はあまり利用しないストリーミングも、ファンの聴きやすさや視聴するきっかけとして解禁しました。いつ自分の音楽が聞かれなくなるかは分からない、今聴いてくれるファンには思いきり楽しんで欲しいとの思いも込められています。常にファンの気持ちを考え、要望に応える、このファンとの信頼関係を大切にするNORIKIYOのモットーは、彼の音楽に深みを与え、今後の活躍を楽しみにさせています。

NORIKIYOについてさらに詳しく知りたい方は「NORIKIYOの成功までと、結婚・元嫁のこと、ファッションのこと」を参考にしてください。

 


Awich

hardestmagazine.comより出典

AwichはRed Bullと<88rising>の共同制作の長編ドキュメンタリー「Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop」で、アジアを代表するラッパーとして紹介されるなど国内外で絶大な支持を集めるラッパー・シンガーです。海外アーティストとのコラボレーションやBLACK LIVES MATTER運動への参加等、国際色の強いアーティストでもあります。

沖縄出身のAwichは米軍基地内の英会話教室に通いながら、海外のヒップホップから生きた英語を学びました。デビューと同時期に、ビジネスを勉強するためにアメリカ合衆国アトランタに渡った根性もあります。その際にサザンラップが栄華を極めていた現地でストリートライフに身を置きながら制作したのが、ファーストアルバム「Asia Wish Child」です。またインディアナポリス大学で起業学とマーケティング学の学士号を取得した知性派でもあります。夫の他界も経験し永遠に続くような自問自答の末、本当に生きることや愛すること、赦すことを見出し、本格的な音楽活動を再開させました。そんな彼女の奏でる音楽はリスナーの心に響きます。

男性優位のヒップホップシーンを実力だけで切り開き、恐れ慄かれる存在として確固たる地位を築いた彼女が、メジャーシーンをも驚嘆させ、クイーンとして君臨する日が楽しみです。

Awichについてさらに詳しく知りたい方は「人気女性ラッパーAwichの成功と、旦那・娘のこと、楽曲のこと」を参考にしてください。

 


kZm

mikiki.tokyo.jpより出典

kZmのスーパーヒーロであるRADWIMPSの野田洋次郎や5lackとの共演も果たし、リリースした2ndアルバム「DISTORTION」は瞬く間にApple Musicアルバム総合ランキング1位を獲得。中でもBIMとコラボレーションした楽曲「Dream Chaser」はYouTubeでの再生回数が約300万回という、ヒップホップシーンのアンセム的な存在となっています。

そんな表現に対する欲求の赴くままに突き進む、kZmの楽曲にはユートピアを追い求めるロマンがあります。豪華で個性的なコラボレーションであっても、抜群のバランス感覚で見事に一つの作品へと昇華できるのは、kZmの軸のしっかりさならではでしょう。自分たちの着たい服がないために、同じ高校の友達とアパレルブランドまで立ち上げてしまった情熱の強さは、音楽にも生かされています。ヒップホップだけでなく、色々な音楽を聴くkZmだけあって音楽の表現に幅があるのも魅力です。

大衆に向けたビジネスライクな音楽ではなく、自分の表現を貫きながら、様々な分野で「本物」として評価される人を目指すというkZmの今後の活躍が楽しみです。

kZmについてさらに詳しく知りたい方は「ラッパーkZmの生い立ち、ファッション、楽曲は?」を参考にしてください。

 


ZORN

fnmnl.tvより出典

アーティスト活動だけでなく、月曜から土曜は建築物のコーキング業もこなして働くという興味深い活動をしているZORN。結婚しており、子供たちのパパの顔を見せるレアなラッパーでもあります。現場で仕事をして帰ってきたら、家族と夕飯を食べて風呂に入って眠る生活サイクルのようです。日常生活を大切にするZORNが生み出す音楽は、人間性が滲み出ていて魅力的です。温かみのあるトラックと、家族と仲間の大切さを感じさせる日常的なリリックは彼のトレードマークでしょう。リリックを書くのは仕事中や仕事が休みになる雨の日で、家では家族との時間を愛しているのが伝わってきます。

武道館でライブができるようになっても、翌日は現場に行きたいという仲間思いな部分や地に足が着いた面も、彼のラップにオリジナル性を加えているでしょう。元々はZONE THE DARKNESS名義で活動しており、荒削りでパワフルな曲が特徴でした。ボディタッチなどもあるバトルで知られる「THE 罵倒」では3連覇を果たし、R-指定にも影響を与えた実力者でもあります。そのパワフルさは現在のアットホームな楽曲にも生かされていて、エッジになっています。家庭的な面を打ち出しながらも、武道館への歩みを着実に固め続けるのもクールです。今後も活躍が注目の日本人ラッパーです。

ZORNについてさらに詳しく知りたい方は「ZORN 人気ラッパーになるまでと、ファッション、人気曲を知る。」を参考にしてください。

 


BADHOP

 

badhop-breath.comより出典

ヒップホップ界に彗星のごとく現れた若きエリート集団、それがBADHOPです。全員が神奈川県川崎市出身のMC8人組ヒップホップグループです。日本人ラッパーとしては、史上最年少で武道館でのワンマンライブを成功させた華麗な経歴の持ち主でもあります。最近では海外大物プロデューサーたちとのコラボレーションが注目を浴びました。ロサンゼルスで有名ヒットメーカーたちと制作した配信限定ミニアルバム「LiftOf」は、Billboard JAPANアルバムチャートで堂々の3位に輝きました。

2020年3月1日に横浜アリーナで行う予定だったワンマンライブ「BAD HOP WORLD 2020」は、新型コロナウイルス の感染拡大を受けて開催が見送られました。しかし、そこで諦めないのがBADHOPです。1年以上かけて準備をしたプロジェクトを簡単に諦められず、自分たちがいくら負債を負ってもライブを敢行することを決断します。そして生まれたのがYouTubeでの無観客生配信です。チケットの払い戻しを発表していましたが、逆にファンたちはBADHOPのためにクラウドファンディングを実施して約800万円の支援金を集めたそうです。少しでも人々を楽しませようとする本物のアーティストBADHOPとファンの絆を垣間見ることのできるエピソードです。

矢のような鋭いフレーズが、予期せぬところから絶え間なく飛んでくる彼らのラップは、リスナーを飽きさせません。今後、日本のヒップホップ界にどのような衝撃を与えてくれるかが楽しみなアーティストです。

BADHOPについてさらに詳しく知りたい方は「BADHOP メンバーの生い立ちとファッション、代表曲を徹底解説!」を参考にしてください。

 


Anarchy

 

tower.jpより出典

映画監督としても活躍しているラッパーのANARCHY。彼の音楽の原点を作った父親は、ロカビリーバンドでギターボーカルを担当していました。様々な楽器を楽しむ父を持つANARCHYの家ではロカビリーやロック、そしてTUBEが流れていて子供の頃から音楽センスを養ったようです。しかし父から手のマメが潰れてからでないとギターを教えないと言われ、ANARCHYは楽器を諦めます。楽器を諦めてラップの道へ入ったものの、バトルでステージに上がっても何もできなくて悔しい思いを経験しています。監督した映画「WALKING MAN」の主人公がバトルでステージに上がっても、何もできなくて凹むシーンはANARCHYの実体験が元になっています。その悔しさをバネにし、頑張ってきた彼のラップにはパワーがあります。

また人脈がとても広く、人との付き合いも大切にするからこそ早々から知名度を得ました。ラッパーのみならずRADWIMPSの野田洋次郎やAIとも付き合いがあります。ANARCHYの魅力は、ただ単に人と付き合うのではなく、各アーティストへのリスペクトを持っているところです。様々なアーティストの異なる「良さ」や「凄さ」に目を向け、尊敬しており、それが彼の楽曲に奥行きを出しています。ANARCHYの「伝えたいこと」を意識しているというリリックは、リスナーに共感を呼び起こしたり、パワーを与えたりしています。強さと弱さを感じられるANARCHYの楽曲は、これからも人々の心に響くでしょう。

ANARCHYについてさらに詳しく知りたい方は「ANARCHYの半生 〜ラッパーとしての成功から映画制作まで〜」を参考にしてください。

 


AKLO

natalie.muより出典

日本人の母親とメキシコ人の父親を持ち、東京生まれメキシコ育ちのラッパーAKLO。幼少期をメキシコで、その後は日本やニューヨークで過ごします。その多様かつ多言語な環境は、アーティストとしてのAKLOの幅の広さから伺えます。2009年に発表したミックステープアルバム「DJ.UWAY Presents A DAY ON THE WAY」や「2.0」では、フリーダウンロードによりミックステープアルバムという手法が脚光を浴びました。またその高いクオリティで、注目アーティストの仲間入りを果たしました。

ソロとしてのミックステープ制作などを経て、2012年にリリースされたソロデビューアルバム「THE PACKAGE」は各メディアで高く評価され、一躍注目される存在となりました。2014年のKREVAとのコラボレーションや2ndアルバム「The Arrival」も話題となり、さらに多くのリスナーを獲得しました。2016年には遂に「Outside the Frame」でメジャーデビューし、同年8月には初のツアーも敢行・成功させています。さらなる活躍の可能性を秘めたAKLOの、今後の活躍に注目です。

AKLOについてさらに詳しく知りたい方は「バイリンガルラッパーAKLOの年齢、身長、ファッションなど、ギモンに迫る!」を参考にしてください。

 

 


KID FRESINO

cinra.netより出典

フリーフォームでジャンルに捉われない柔軟な活動に注目が集まるKID FRESINO。2012年9月に発表された楽曲「Come In」に参加するまで、なんと一切ラップをしたことがなかったそうです。しかしKID FRESINOは高いポテンシャルを発揮していきます。音楽に貪欲に取り組み続け、並行して数々の実力派ミュージシャンと共作を行い、一人のアーティストとして不動の地位を確立していきました。2年間のNYでの活動期間を経て、2017年に日本に拠点を戻し精力的に活動しています。音楽面での劇的な進化と共に、日本語と英語が混在するリリックがニューヨークへの留学による成長を感じさせます。精神的な成長も感じさせるリリックが圧倒的なセンスとスキルと共に押し寄せてくるラップは、聴く者を圧倒します。

2019年には東京オリンピック体操ニッポンを応援する三菱地所テレビCMソングへの抜擢、2020年にはライブの共演から音源化が待望されてきたシンガーソングライターのカネコアヤノとのコラボレーションが話題となり、さらなる飛躍を予感させます。ジャンルを問わず、幅広いファン層から注目されるKID FRESINOのますますの活躍を期待しましょう。

KID FRESINOについてさらに詳しく知りたい方は「KID FRESINOの生い立ちやアルバム制作背景、ファッションに迫る。」を参考にしてください。

 


t-Ace

t-ACE公式Twitterより出典

YouTubeでの影響力の大きさが、ラッパー随一といえばt-Aceです。t-Aceの代表的な楽曲「超ヤバい」のYouTube再生回数は2300万回を超えており、驚異的な再生回数を誇ります。2018年にリリースした「ダレもいねえ」はYouTubeの日本語ラップMV再生数で第2位を獲得しています。彼のYouTubeでの影響力の大きさが、お分かりいただけたでしょう。また2019年に発表・配信がスタートした10枚目のオリジナルアルバム「TSUBASA」は、LINE MUSIC総合チャートで1位を獲得し、今なお圧倒的に支持されていることが伺えます。「超ヤバい」を始め、彼の楽曲はTikTokで使用されることも多く、TikTokを能動的に使用している層からも熱狂的な支持を集めています。

t-Aceは楽曲リリースのみならず、ライブ活動も精力的に行っています。年間140本以上のライブ回数も苦とせず、いずれのライブも大盛況を納めています。この結果だけを見ても、彼がいかにファンに感銘を与え、大きな功績を築いているかが分かります。

また常に嘘偽りなく自分をさらけ出す、彼のアーティストとしての姿勢がよりファンを増やして魅了しています。SNS全盛の時代、キャラクターのハッキリしたt-ACEの今後の活躍に注目です。

t-Aceについてさらに詳しく知りたい方は「t-Aceの「超ヤバイ」成功までの苦労と、ファッション、楽曲を徹底解説!」を参考にしてください。

 


般若

mikiki.tokyo.jpより出典

般若はヒップホップ界を盛り上げる孤高の日本人ラッパーです。1996年の活動開始以来、ラッパーのみならず、俳優や声優でもあるマルチな才能を活かしてファンを増やし続けています。般若の楽曲は熱い社会的なメッセージを含む作品の多さが特徴です。たとえば日韓ハーフであることもあり、日本と韓国の両者はお互いに礼節を保つべきであるとのメッセージを投げかけたことがあります。他にも、「平和」をテーマにした楽曲や援助交際をする女子高生や警察官の汚職などに批判をしています。

2017年に放送されたフリースタイルラップバトル番組「フリースタイルダンジョン」ではラスボスとして不屈の活躍を見せ、視聴者を魅了しました。彼の個性的なキャラクター性が光るバイブスは、とても情熱的でリスナーを虜にしています。自分自身を「超ネガティブ」と公言する般若だからこそ、楽曲のリリックは常に前向きでリスナーの人生を後押しします。弱さや自分の中の臆病さを認める般若だからこその、力強いリリックが特徴で魅力です。マルチな活躍をし、今後も世の中に光を投げかけてくれるであろう般若の行方から目が離せません。

般若についてさらに詳しく知りたい方は「ラッパー般若のラップ人生、ファッション、主な作品を徹底解説!」を参考にしてください。

 


R指定

oricon.co.jpより出典

「ULTIMATE MC BATTLE」の三連覇で知名度が高まり、「フリースタイルダンジョン」への出演でさらに人気が高まったのが、ラッパーのR-指定です。高校時代に大阪の梅田サイファー(公園や駅前などの路上で複数人のラッパーがラップをするヒップホップ文化の一つ)でラップスキルを磨いて実力をつけました。UMB大阪大会4連覇という快挙を達成し、2012年から2014年のUMB GRAND CHAMPIONSHIPでも3年連続で優勝という偉業を成し遂げています。

R-指定の得意技は、いくつか出されたお題を全て駆使して即興で行うフリースタイルラップです。その姿は「聖徳太子スタイル」と呼ばれ、リスペクトされています。テレビ番組やネット配信動画などで披露することも多く、リスナーを驚嘆させています。またR-指定自身は、内向的で人見知りなために非モテと称しています。高校の文化祭でもラップを披露しましたが、人気者ではなかったため、空気が微妙になったという逸話の持ち主でもあります。ゆえに「MCバトルで『勝ちたい』って気迫はひがみから来ている」そうで、興味深いです。ステレオ的にイメージされるラッパーとは異なるバックグラウンドを持っていることから、従来のヒップホップファン以外にも高い人気を誇ります。

今後、創作が得意な彼がどのようなサウンドを聞かせてくれるのか、期待しましょう。

R-指定についてさらに詳しく知りたい方は「ラッパーR指定のラップ人生、ファッション、主な作品を徹底解説!」を参考にしてください。

 


DOTAMA

barks.jpより出典

スーツにメガネというサラリーマン然とした出で立ちで、甲高い声で言葉の速射砲を繰り出して強面のラッパーたちを次々と仕留めるラッパー、それがDOTAMAでしょう。MCバトル番組「フリースタイルダンジョン」に初代モンスターとして出演し、その鋭い相手の痛いところを突きまくる変幻自在な舌鋒から「ディスの極みメガネ」の異名を取ったほどの実力あるラップを繰り出します。他にもULTIMATE MC BATTLEで優勝の栄冠を手にするなど、多数のMCバトルに出場しています。

MCバトルを選挙に例えるDOTAMAは、押韻やフロウの応酬がとても上手で、技巧を凝らした高度なエンターテイメントの完成が得意です。選挙のように、またはアメリカのディベート番組と同じように「どれだけお客さんの支持を集められるか」が鍵と、考えているようです。辛辣ながらユーモアのあるバトルを演出し、聴衆に非常にインパクトを与えました。また、彼の活動は「怒り」を原動力としており、「常に感じているフラストレーションの原因は、結局自分の弱さ」と認識しています。DOTAMA自身が感じている不甲斐なさを糧にした力強い声と激しいステージ、練られた独特のユーモアな視点から生まれる歌詞で創造する、DOTAMA独自の世界観のある感情表現豊かなラップは、リスナーを圧倒します。そして自身の弱さに悩む彼のリリックは、リスナーの共感も呼び起こします。

俳優にも挑戦したり、活躍の幅を広げ始めたDOTAMAの今後の動きが楽しみです。

DOTAMAについてさらに詳しく知りたい方は「DOTAMAのラッパー人生。 成功とフリースタイルダンジョンでの活躍。」を参考にしてください。

 


MACCHO

j-hiphop.net

横浜を代表するラッパーといえば、OZROSAURUSのメンバーでもあるMACCHOでしょう。OZROSAURUSのフロントマンとしてのみならず、日本の西海岸ローライダーステイルのパイオニアとして知られるDS455の元メンバーでもあります。日本語ラップが栄華を極めた90年代から現代に至るまで、常に最前線で活躍し続けている大御所です。数々の客演や精力的なライブ活動に音源リリースなど、いつでもフレッシュさを失いません。MACCHOのヒップホップ至上主義なスタンスもリスペクトを集め、ファンを虜にし続けています。

彼の特徴はだみ声と共に繰り出される高いスキルのラップです。OZROSAURUSの楽曲はアメリカ合衆国の西海岸ローライダースタイルが主流でしたが、近年は無骨なビートの楽曲が増えています。現在では横浜の市外局番である「045」をかけて「045スタイル」と呼ばれる、オリジナルな横浜ラップのサウンドを完成させています。無骨なサウンドに滲みるリリックが、横浜への愛とリスペクトを感じさせます。

常に新たなものを求めて、他人に惑われずに突き進む彼の姿勢は、リスナーにリスペクトと驚嘆を与え続けてくれるでしょう。魅了する力のある、MACCHOの活躍に今後も期待しましょう。

MACCHOについてさらに詳しく知りたい方は「OZROSAURUS MACCHOのラッパーとしての軌跡を追う。」を参考にしてください。

 


Rin音

musicman.co.jpより出典

愛にあふれた日常を詩情豊かなリリックと共に、ここまでゆったり謳える日本人ラッパーはRin音だけでしょう。

Rin音の持ち味は、生活の匂いがするゆったりとしたラップです。睡眠やSNSなど身近にあるテーマを題材にしたユニークなリリックや恋愛ソングなど、日常を謳った人懐っこい温かみのあるリリックとメロディーを得意とします。そこに滑らかなフロウが溶けあったチルな展開は、リスナーの琴線をくすぐり虜にします。2020年の空気感を体現するラッパーと言っても、過言ではないでしょう。一見は柔らかなサウンドのRin音ですが、実は数々のMCバトルを総ナメした実力派です。「2018 天神U20MC battle Round1」や「チュリトリスワールド」の優勝、「KMB vol.7」での準優勝など華々しい経歴を誇ります。実力があるからこそ、ゆったりとしたメロウなサウンドに、リスナーを惹きつけるパワーがあるのでしょう。

彼のラップの特徴を前面に感じるメロウでポップなサウンドの「snow jam」はYouTubeでの再生回数が1100万回を超え、Spotifyのバイラルチャートでは1位、Apple Music総合ランキングでは9位を獲得し、大きな注目を集めています。YouTubeのチャンネル登録者数は13万人を超え、総再生回数は1300万回を突破しており、彼の人気の大きさが伺えます。1stアルバム「swipe sheep」では、多種多様な日本語を操ったリリックがエモーショナルな雰囲気を醸し出していて、Rin音独特のポエジーでチルな世界観がリスナーを魅せます。今後さらなる活躍が期待できる、新世代ラップのホープに注目です。

Rin音についてさらに詳しく知りたい方は「Rin音のsnow jamのヒットとラッパーとしての成功、人気曲を徹底解説!」を参考にしてください。

 


空音

sokonashi-rock.comより出典

高校生の時にYouTubeにアップした「planet tree」が、そのクオリティの高さから話題を呼び、一躍注目を浴びたのが空音です。聴き心地の良いメロディー、リスナーの心に届くリリック、そのファッションやミュージックビデオなど様々な要素で、ファンを魅了しています。配信限定でリリースされた1stEP「Mr.mind」や待望の1stアルバム「Fantasy club」はApple Musicのヒップホップ/ラップチャートで1位を獲得したり、彼の楽曲の中でも人気のある「Hug feat. kojikoji」のYouTube再生回数は1900万回以上だったりと、数字でも彼の人気が伺えます。

空音の意識している曲作りの特徴は、「なるべくネガティブな言葉を書かないこと」で、ネガティブに捉えられることもポジティブな歌詞にして、「なるべく愛のある曲にする」点を大事にしています。確かに「愛」をたくさん感じられる彼のリリックは、リスナーの心を温め、癒し、前向きに後押ししてくれます。等身大の空音自身を投影しているからこそ、彼のリリックはリスナーの心に真っ直ぐ届くのでしょう。

様々な個性的な魅力を放つアーティストとのコラボレーションを積極的に行い、自身の音楽の幅をどんどん広げている空音の、今後の活躍が楽しみです。

空音についてさらに詳しく知りたい方は「ラッパー空音のラップ人生、ファッション、楽曲は?」を参考にしてください。

 


¥ellow Bucks

redbull.comより出典

楽曲のみならず、ルックスやライフスタイルまでも「ヒップホップ」なラッパーが¥ellow Bucksです。10代で単身渡米し本場アメリカ合衆国でヒップホップを体感し、ラップに磨きをかけました。2019年にはAbema TV主催の「ラップスタア誕生シーズン3」で見事に優勝を果たし、一躍日本全国で有名となりました。AK-69やZeebra、般若など日本が誇るトップアーティストたちとコラボレーションもしており、その実力の可能性を感じさせます。

東海地方に位置する岐阜県高山市出身で、彼自身「東海のヒップホップで育ったし、こだわりがある」と発言しており、とても地元愛を感じさせます。質の良いヒップホップが生まれることで知られる東海地方の、「ヤングトウカイテイオー」を目指している¥ellow Bucksだけある、努力と実力の成果のフロウを日本に轟かせています。「自分を信じ続ける、信じ続けていれば状況が変化していく」という信念が、彼の楽曲に強さと深みを出してオリジナル感を高めます。固い韻と変幻自在なフローも、リスナーを魅了します。スキルの高さとカリスマ性で、若手ラッパーのホープであることは間違いありません。

ジャパニーズ・ヒップホップ・ドリームを体現している、¥ellow Bucksの今後に目が離せません。

¥ellow Bucksについてさらに詳しく知りたい方は「¥ellow bucksの生い立ちやアルバム制作背景、ファッションに迫る。」を参考にしてください。

 


いかがでしたか?

いずれの日本人ラッパーも、独自の世界観にあふれていてリスナーを魅了します。

リリックも魅力的なケースが多く、リスナーの心を刺激します。

辛い時や、前向きになりたい時に背中の後押しをしてくれる楽曲も多くエナジーをくれます。

本記事を読んで、好きなラッパーや楽曲を見つけていただけば幸いです。