押さえておきたいUSラッパー20選【2022年最新版】

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HIPHOP好きなら、やはり世界のHIPHOP界の現状を把握しておきたいでしょう。

ここでは2022年最新版、USラッパー20選をご紹介します!

超大物から急上昇中のラッパーまで、今注目のUSラッパーをカバーします。

今年の注目は、どのアーティストでしょうか?

もしかしたら、この記事を読み終わる頃には、新たなお気に入りラッパーを発見できるかもしれませんよ!?

 

Eminem 

Eminem公式Facebookより出典

90年代のアンダーグラウンド・ヒップホップから世界的に最も成功したUSラッパーの一人は、エミネムと誰もが認めるでしょう。12歳まで母親と共に、2、3ヶ月ごとにカンザス・シティとデトロイトを転々として育ちました。その結果、友達もできず、トラブルの絶えない生活を送ることになります。エミネムにとって、ラップは唯一の安らぎでした。そんなエミネムの繰り出すライムには、幼い頃からの環境やリアルな経験が反映されています。さらにマシンガン級の速さのラップ・スキル、独特のヴォイス、そしてずば抜けたフリースタイルのセンスも合わせ持ちます。類まれな才能のみならず、自力で這い上がってきたパワー、情熱、葛藤、優しさと激しい感情がラップに深みを出します。

桁外れに強烈で独特なエミネムワールドは、全世界で圧倒的な支持を得続けています。その世界観は、かのHIPHOP界西海岸のドン、ドクター・ドレーが惚れ込んだ程です。

デビューから長い時を経てもなお、世界中の人々を魅了し続けるエミネム。今後も人々に前向きに生きるパワーを与え続けるでしょう。

エミネムについてさらに詳しく知りたい方は「エミネムの生い立ち、出身地、レーベルは?」を参考にしてください。

 


Kendrick Lamar

kendricklamar.comより出典

ピューリッツァー賞の受賞経験があるUSラッパーなんて、後にも先にもそう生まれないでしょう。その希少な存在が、ケンドリック・ラマーです。彼は人生の様々な出来事をつなぎ合わせ、真剣に自分を省みて、それを作品に反映させる才能のあるアーティストです。ピューリッツァー賞は、黒人としての誇りや宗教がテーマになっているアルバム『DAMN』で受賞しています。

彼のリリックをより理解するには、出身地を知る必要があります。ケンドリックラマーの出身地は、カリフォルニア州コンプトンです。コンプトンは、全米でも極悪なギャング団を有することで有名な、暴力の代名詞とも言われる街です。彼の父もギャングのメンバーで、ギャングに加入した仲間も多くいます。しかし、本当はその生活から抜け出したい人も多くいます。そんな環境の中で、ケンドリック・ラマーは常に自分自身や黒人としての誇りを胸に、謙虚さを忘れずにいることを学びました。

ラッパーとしては、音楽を通してストーリーを語り、聴き手の考えにも耳を傾け、真実の答えを探究し、自分や他人に対する理解を試みています。自分自身と闘う大切さを魂から訴え、自分と異なるタイプの人々にもリスペクトを持つという彼の生き様は、世界の人々に強烈なインパクトを与え続けています。その彼の信念の強さ、自分を貫き通す姿勢は多くの共感を呼び、世界中に影響を与え続けています。

ケンドリック・ラマーについてさらに詳しく知りたい方は「ケンドリックラマーの身長、出身地、レーベルは?」を参考にしてください。

 


Kanye West 

 

ja.fanpop.comより出典

カニエ・ウェストほど、発言や行動が世間を騒がせるラッパーはいないでしょう。賛否両論は分かれながらも、世界中でその言動は注目され続けています。

プロデューサーからスタートしてラッパーとしても成功したカニエウェストは、HIPHOP界で最も注目を浴びるアーティストの一人です。HIPHOPの概念を超えて、自らの音楽をアートとして極めた天才として知られます。ダンス・ラップやオートチューンを駆使したエレクトロ・ソウル、さらにダークで革新的な音楽的実験に至るまで、常に挑戦を続ける彼の姿勢は尊敬を集めています。

その完成度の高さは、人気プロデューサー・ラッパーとしての才能を感じさせます。そこに常に政治的・宗教的などメッセージ性の強い歌詞を合わせ、人々に衝撃を与え続けます。その強烈な魅力には、カリスマ性を感じます。彼はラッパー、プロデューサー、ファッションデザイナー、Mr.キム・カーダシアン(妻キム・カーダシアンは非常に有名なリアリティスター)、宗教家、そしてオペラ・プロデューサーと多数の肩書きを持ちます。近年は大統領選への出馬も噂されていて、影響の幅をますます広げています。今後も、幅広い分野で世の中にメスを入れ続けてくれるでしょう。

カニエ・ウェストについてさらに詳しく知りたい方は「カニエウェストの身長、レーベル、生い立ちは?」を参考にしてください。

 


Nas

biography.comより出典

HIPHOP好きなら、誰もが知るHIPHOP界のレジェンドであるNas。ニューヨーク・アンダーグラウンドシーンが生んだ、まさに生きる伝説のラッパーです。HIPHOP界最高峰のリリシストとしても知られ、詩人でもあり、ライム・マスターでもあります。さらに彼の音楽には、父親の影響も感じられます。彼の父はコルネット、ギター、ボーカル、そしてパーカッションまでこなすマルチミュージシャンです。しかも、その先祖も家族もみんなミュージシャンという、筋金入りの音楽一家です。そのDNAに刻まれた音楽センスは、Nasのラップを更なる高みに引き上げています。

ニューヨーク・クイーンズの低所得者住居で育ったNasのラップは、「ストリートの代弁者」として尊敬され続けています。そんな彼の作品には、非常に強いメッセージが込められている歌詞が多くあります。そこにセンスの良いサンプリングが合わさり、聴くものの心を刺激します。それは違う環境で育ったリスナーに対してさえ、訴えかけるものがあり、共感も呼び起こします。やはり、それはレジェンドのなせる技でしょう。

Nasについてさらに詳しく知りたい方は「ヒップホップ界のレジェンドNasのプロフィール、生い立ちは?」を参考にしてください。

 


Dr.Dre

drdre.comより出典

HIPHOP界の最重要プロデューサーと言っても過言ではないのが、ドクター・ドレーです。特に西海岸のミュージックシーンへの影響は計り知れません。ローリング・ストーン誌の選ぶ「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」でも、56位で選ばれています。

10代でDJを始め、後にアイス・キューブたちと共にN.W.A.を結成しました。いわゆるギャングスタ・ラップは、ミリオン・セラーを連発した彼らによって確立されました。プロデューサーとしても頭角を現し、「G-ファンク」と呼ばれるオリジナルサウンドを生み出します。キーボードを多用したメロディックでゆるいグルーヴで、一躍時代の音となります。当時の人々にとっては奇妙でファンキーな感覚だったようで、衝撃と共に多くの人を魅了しました。

ドクター・ドレーの地位が確固たるものになったのが、スヌープ・ドッグ(当時はスヌープ・ドギー・ドッグ)を世に送り出した際です。その後も、故2パックの代表曲『カリフォルニア・ラヴ』やエミネムの衝撃的なデビュー・アルバム『スリム・シェイディ』を制作します。ドクター・ドレー独特の緻密に計算された強力なコンセプトは、やはり世間を虜にします。

自身のアルバム『2001』では「HIPHOPのマンダラとして、一つの頂点を具体化してしまった」と、評されたほどの桁外れの才能の持ち主です。

HIPHOPの深さと可能性が無限大であることを、世に知らしめた人物でしょう。

昔からずっと世界中へ向けた音楽を作りたかったというドクター・ドレーは、今もなお世代を超えて世界中を魅了し続けています。まさにHIPHOPのサウンドの歴史を塗り替え続けるプロデューサーで、次の動向に目が離せません。

Dr.Dreについてさらに詳しく知りたい方は「ドクター ドレーの生い立ち。クロニック、2001の成功だけではない名プロデューサー!」を参考にしてください。

 


2pac

タワーレコードより出典

HIPHOP界のレジェンドで、死してもなお世界に影響を与え続ける2Pac。75万枚以上のミリオンヒットを送り出し、世界中で天才アーティストとして名声を得ています。彼の大半の楽曲を占める、ギャング達のゲットーにおける苦難、人種差別、社会問題、そして東西抗争での他のラッパーたちとの闘争などについての歌詞は、世の中を少しずつ変革しています。ここには、ブラック・パンサー党員として黒人差別と戦い続けた母の影響が伺えます。

世界を変え始めた2Pacですが、90年代のHIPHOP界史上最悪の東西抗争のさなかに、銃弾に倒れ、この世を去ってしまいます。天才と呼ばれながらも、道半ばの若干25歳の早すぎる死でした。

しかし彼の歌詞は、未だに世界中に刺激を与え続けています。一般社会のみならず、才能あるアーティストたちへの影響力も計り知れません。かのエミネムも、2Pacの生き様から立ち上げる勇気をもらったそうです。ケンドリック・ラマーも、2Pacの影響で人々の代弁者になることを目指しました。彼の魂の叫びは、いつの時代も人々の心に響き、これからも世界を変え続けてくれるでしょう。

2Pacについてさらに詳しく知りたい方は「2Pacのアルバムや映画制作、ファッション、名曲 その生涯を追う。」を参考にしてください。

 


Snoop Dogg

biography.comより出典

ギャングの一員として荒れた幼少期を過ごしたスヌープ・ドッグの人生は、西海岸のドンであるドクター・ドレーに見出されたことから大きく変わり始めます。西海岸のギャングの生き様をリアルに描き出す彼の強烈な世界観は、瞬く間に世界に広がり衝撃と感銘を与えました。そしてデビュー後すぐに、アメリカを代表するラッパーとなります。一度聴くと忘れられない唯一無二のヴォイスとフロウのラップ・スタイルは、その「ゆるさ」と「強さ」の共存が人々を魅了して止みません。彼の芯の強さを感じさせます。

常にシーンのトップに身を置くスヌープ・ドッグですが、彼の活動域は音楽だけに留まりません。音楽活動での若手の育成はもちろん、自身のバスケット・ボール・チームを通じて地域社会の活性化にも挑んでいます。子供たちのためのフットボールリーグも設立し、料理番組までこなす幅の広さは、より広いリスペクトを集めています。さらにはハリウッド界への進出なども精力的に行い、その言動は常に注目の的です。デビュー当時から決してブレない彼の姿勢や愛すべき人柄が、アイコンであると同時に「歴史上最も愛されるギャングスタ・ラッパー」たる理由でしょう。

スヌープ・ドッグについてさらに詳しく知りたい方は「スヌープ ドッグのアルバム、ファッション、身長は?」を参考にしてください。

 


Wiz Khalifa

wizkhalifa.comより出典

HIPHOPに留まらない音楽性で、アメリカを一世風靡したのがウィズ・カリファです。他のラッパーの追随を許しさない強烈な個性でシーンのトップ街道を突き進んでいます。映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』のサントラ曲『See You Again』では、チャーリー・プースの奏でるピアノのメロディに乗せた哀愁漂うラップで、聴衆の切なさを誘いました。ここで、彼は幅広いジャンルのファンから支持を集めるようになります。

近年は音楽だけでなく、ファッションの世界でも注目を浴びているウィズ・カリファ。彼の個性的なファッションは、まさに生粋のストリート・ファッションです。大ぶりのアクセサリーに、明るい色合いのシャツ、そして全身に施されたタトゥーのコーディネートを物にできるのは、彼のセンスのなせる技でしょう。また「GUCCI」や「BOY LONDON」等のブランドを愛用することから、ファッションアイコンとしても注目されています。さらには、自身のアパレルブランドも立ちあげ、展開しています。

それでもウィズ・カリファ自身は、「ラッパー」のみを自らの肩書きとします。ラップが彼の人生を形成し、父親となった今もラップと息子を人生の中心に置く、生粋のラッパーが彼の実体です。非常にオリジナリティ溢れる楽曲を送り続けると同時に、このブレない姿勢が世を魅了し続ける理由でしょう。

ウィズ・カリファについてさらに詳しく知りたい方は「ウィズ カリファのアルバム、ファッション、人気曲は?」を参考にしてください。

 


Drake

 

hypebeast.comより出典

ドレイクと言えば、稀代の愛されキャララッパーでしょう。その冴えた、そして拗ねたユーモラスなリリックや言動は、世界中からの注目を集めています。時には風変わりなフックも仕掛けてきて、聴衆を飽きさせません。「へなちょこダンス・ミーム」を始め、自身の曲をフィーチャーしたダンス・チャレンジを実施するなど、ヒットの作り方を熟知しているビジネスマンでもあります。

楽曲提供にも頭角を現しており、アリシア・キーズを始めとした大物に提供、ヒット曲を飛ばしています。

そして実際に、数え切れないほどの様々なチャートでの全米1位、3度のグラミー受賞歴などを有する実力派でもあります。史上初の記録を更新し続けている、まさに驚異的なパフォーマーです。

時に喧嘩や問題を起こすほどの正義感の強さや、家族や仲間思いな部分が、楽曲に優しさやユーモラスさを与え、人々の心をキャッチし続けるのでしょう。これからも、次は何を仕掛けてくるかが楽しみな、トレンドを作り出す魔術師です。

ドレイクについてさらに詳しく知りたい方は「Drakeの生い立ちやアルバム制作背景、ファッションは?」を参考にしてください。

 


J.Cole

J.Cole公式Facebookより出典

J.コールの存在が際立つのは、リアルなリリックを書く本物のラッパーであり、かつ自分でトラックを作れるプロデューサーでもあるからでしょう。

「生真面目で哲学的な心配性」ラッパーな彼は、自分が間違っていないかと悩む度にキャリアや音楽性を軌道修正します。それと同時に、自分が信じることを発信する強さも合わせ持ちます。その結果、賢くポジティブな歌詞の中に、彼の弱さが滲むこととなり、それが共感を呼びます。

また優等生としての一面も持ち、バスケット・ボールが得意で、同時にオーケストラで第一ヴァイオリンを担当するような少年でした。そして実際に高校や名門大学セント・ジョーンズ大学を、非常に優秀な成績で卒業している秀才でもあります。

常にHIPHOPシーンの中心的存在で、リリースした5作のアルバムは全てビルボート・チャートの1位を獲っている実力者でもあります。さらに独学でピアノを学び、プロデューサーとしても活躍する彼は、ケンドリック・ラマーやジャネット・ジャクソンなどの大物アーティストに楽曲提供をしています。またジェイ・Zやエミネムなどのビッグネームのツアーのオープニング・アクトに積極的に抜擢された経験の持ち主でもあります。

数々の素晴らしい業績を残している、目の離せない注目ラッパーでしょう。

J.コールについてさらに詳しく知りたい方は「J Coleの生い立ちと活躍」を参考にしてください。

 


Travis Scott

Travis Scott公式Facebookより出典

新世代ラッパーであるトラヴィス・スコットは、ラッパーだけでなく、プロデューサー、ソングライター、デザイナー、そしてファッション・アイコンとマルチに活躍し、常に世間の注目を浴びています。

ラッパーになる前に、プロデューサーとしてジェイ・Zやカニエ・ウェスト、そしてジョン・レジェンドなどジャンルを超えた数多くのプロデュースを手掛けた、その実力は折り紙付きです。またデビュー後は、ラッパーとはもちろん、アリシア・キーズ、ジャスティン・ビーバー、メジャー・レイザー、カミラ・カベロなど様々なジャンルのアーティストやDJとコラボをしています。それは「ラッパー」という一つのジャンルにのみ、くくり付けられることを嫌う、彼の音楽全体への愛と才能を感じさせます。

テキサス州ヒューストン出身のトラヴィス・スコットは、現在サウスラップのアイコン的存在でもあります。彼の音楽が愛されるのは、深い地元への愛やサウスヒップホップへのリスペクトから深みと情緒が生まれるからです。そして常にリスナーや受け手側の視点から、物事を見れる多角性も加わるからでしょう。

トラヴィス・スコットについてさらに詳しく知りたい方は「トラヴィススコットの身長、曲、各種コラボ情報(フォートナイト、ナイキ等)は?」を参考にしてください。

 


Lil Mosey

Universal Music Japanより出典

リル・モジーは、2002年生まれの若手ラッパーで次世代のHIPHOP界のホープの一人です。中学2年生で初めてSoundCloudに自身の楽曲を配信したモジーは、まさに現代のティーンエージャーらしい地盤固めをしています。ネット上で築き続けたファンベースは強固で、リル・モジーは既に影響力を誇っています。それがファースト・シングル『Pull Up』のミュージック・ビデオのYoutube再生回数3000万を記録するヒットへと繋がりました。その後ジュース・ワールドのオープニング・アクトに抜擢されて、更にその名を知られるようになります。満を持してリリースされたデビューアルバムに収録曲の『Noticed』は大ヒットし、若干18歳でHIPHOP界にて名を馳せることとなります。2020年2月にリリースされた『Blueberry Faygo』は、事前にファンやハッカーがリークした偽物バージョンがネット上に溢れたという逸話からも、人気の程が伺えます。爽やかなサウンドを特徴とするこの楽曲は、たちまちTikTokで大流行しました。人気急上昇中のリル・モジーの、これからの活躍が楽しみです。

リル・モジーについてさらに詳しく知りたい方は「Lil Moseyの 生い立ちと 成功と ファッションと」を参考にしてください。

 


6ix9ine

nme.comより出典

虹色の髪色に、200個の69のタトゥーという強烈な見た目を持つ6ix9ine。ラッパーですが、聴いて育ったのはヘビーメタルなのは興味深い話です。リリースした楽曲は、全て攻撃的なラップスタイルで多くのリスナーの反響を呼びました。叫び声のような荒々しい声と言葉遣いのラップスタイルで、勢いと迫力で注目を集めています。それと同時に、爽やかで比較的優しい歌声を用いたり、ラテン系の要素をアクセントとして組み込んだスタイルも、彼の特徴です。2つのスタイルを使い分ける彼のラッパーのスタイルは評価され、デビュー以降立て続けにヒットを飛ばしています。

13歳の女の子に手を出したり、ギャング時代の仲間を売ったり、正直良い話のイメージが少ないのが、シックスナインでしょう。その反面、AIDSに感染した友人の為にAIDSウォークに参加したりと、彼曰く「自分のために正々堂々とできない人たちの代わりに立ち上がるために生きている」んだそう。学校やネットで虐められている子供たちのためにも立ち上がるそうです。その独特の世界観や正義感は、サウンドの色合いにも表れているでしょう。

2018年に逮捕されましたが、新型コロナウイルス の影響もあり、2020年4月に保釈されました。これまでのHIPHOPや、ありふれたサウンドとミュージック・ビデオから逸脱した新しいラッパーであることは、間違いありません。今後どのような活躍をするのか、注目です。

6ix9ineについてさらに詳しく知りたい方は「6ix9ineの生い立ちと Gummoでの鮮烈デビューからGooba GOOBAの発表まで」を参考にしてください。

 


Nicki Minaj

nbc.comより出典

ド派手な見た目がフォーカスされやすいですが、実は実力派アーティストなのがニッキー・ミナージュです。ニューヨークの名門アート校出身で、舞台や音楽などのトレーニングを積んでいます。その才能はネットで話題を呼び、デビュー前から多数の大物アーティストとコラボレーションすることとなります。なんとデビュー前でありながら、グラミー賞にまでノミネートされた経験を持ちます。もちろん待望のデビュー・アルバム『ピンク・フライデー』は全米1位を獲得し、全世界を虜にします。続くセカンド・アルバム『ロマン・リローデッド』では全米・全英1位となり、世界の歌姫の仲間入りを果たしました。パワフルなラップに、メロディアスなフローもかませる彼女は、アーティストとして不動の人気を誇ります。近年は女優にも挑戦したり、多数のブランドとのコラボレーションを叶える等活躍の場を広げています。「フューチャリング・クイーン」とも呼ばれる程、他のアーティストとのコラボレーションに味を出せるニッキー・ミナージュ。母ともなる彼女の、今後の多方面の活躍から目を離せません。

ニッキー・ミナージュについてさらに詳しく知りたい方は「ニッキーミナージュの身長や生い立ち、ファッション、楽曲は?」を参考にしてください。

 


Lil Pump

billboard.comより出典

SoundCloudへ楽曲をアップし、SNSで破天荒っぷりを披露することで有名になったのがリルパンプです。2017年にリリースしたGucci Gangの大ヒットにより、一躍スターラッパーとなりました。このGucci Gangの無意味で同じ言葉の連続というリリックも、とても彼らしいものです。だからこそ彼の曲は様々なバックグラウンドを持つ人々に受け入れられたのだそう。つまりバカバカしいほどの無意味な言葉の連呼は、言葉でありながら言葉の壁がありません。その平坦さゆえのキャッチーさと無意味さが、人々の興味を引いたと言えるでしょう。話題性やコントロバーシャルな言動、あまりの無知さに対する批判・罵声・冷笑、世間知らずゆえの果てしない傲慢さ。そういった全てが、SNSでの再生回数に直結し、非常に効果的な収益を生み出しています。彼の本当の凄さは、嘲笑を逆手にとってビジネス化できることかもしれません。

リルパンプについてさらに詳しく知りたい方は「Lil Pumpの身長、レーベル、生い立ちは?」を参考にしてください。

 


Doja Cat

billboard.comより出典

幼少期からピアノやダンスを通して音楽にハマったドージャ・キャットは、バスタ・ライムス、ドレイクやニッキー・ミナージュなどのラップを聴いて育ちました。16歳からは、ネット上にオリジナルの楽曲を公開するようになります。そのようにして彼女は、デビュー前からSoundCloud上でファンを獲得していきました。19歳でリリースしたデビューEP『Purrr!』は、数々のメディアから高評価を得た実力派でもあります。その勢いのままにリリースした、待望のデビュー・フルアルバム『Amala』でもドージャ・キャット独特の世界観を見せてくれました。ワイルドなヒップホップ、スモーキーなR&Bとクセになるポップなど様々なサウンドを組み合わせ、スウィートでセクシーなワールドを演出できるのは、彼女ならではでしょう。セカンド・¥アルバム『ホット・ピンク』でも、セクシーさと遊び心にアグレッシブなラップを掛け合わせ、更にディスコサウンドやシンセポップにのせたエアリーなボーカルを披露して、リスナーを楽しませてくれました。ワイルドxセクシーxスウィートなドージャ・キャットのワールドは、これからもますますリスナーを魅了してくれるでしょう。

ドージャ・キャットについてさらに詳しく知りたい方は「Doja Cat 『Say So』ヒットまでの活動の全貌を追う。」を参考にしてください。

 


NLE Choppa

soundcloud.comより出典

わずか17歳にして、早くもHIPHOP界で最も影響力のあるアーティストの一人となったのが、NLE・チョッパーです。待望のデビュー・アルバム『Top Shotta』は、ニューヨーク・タイムズ誌、フォーブス誌、ピッチフォーク誌、XXL誌など名だたる雑誌メディアから絶賛されます。各プラットフォームやSNSでの総再生回数も30億以上という、とんでもない数字を叩き出しており、さらなる可能性を感じさせます。Spotifyの月間リスナーは、約1280万人にものぼります。「世界で最も音源を再生されたアーティスト300選」にも選ばれ、その地位は確固としたものになりました。時にメロディアスなピアノの旋律、そして彼の熱のこもった迫力あるフロウに、空気を切り裂くような太いビートをアクセントとして掛け合わせる。この混ざり合った各サウンドにストーリー性を感じさせる、彼の際立ったボーカルは、人々に強烈な印象を与えます。さらに自分が完璧ではないことを知っている「自覚」が、楽曲にさらなる深みを出しています。

驚異的なYouTubeの再生回数も誇り、グローバル楽曲再生回数は桁外れで、全米チャートを駆け上り続けています。自分の未熟さを認識していることは、今後の成長に向けて大きな武器でしょう。

NLE・チョッパーについてさらに詳しく知りたい方は「NLE Choppa 生い立ちから成功までの軌跡」を参考にしてください。

 


Lil Tecca

nytimes.comより出典

リル・テッカの特徴は、そのユニークなフロウにあるでしょう。どのフロウもキャッチーなメロディがあり、少し気怠く発されるヴォイスとマッチしています。その彼のサウンドはリスナーの耳に残ることが、桁外れの再生回数とフォロワー数に顕著に表れています。シングルを数曲しかリリースしていない段階で、Spotifyの月間リスナーは1300万人を突破します。そのままTop200のランキング入りを果たしたことで、更に多くのリスナーを獲得しました。彼のヒット曲『Ransom』においては、なんとストリーミングサービス全体で4番目、HIPHOPで1番目に聴かれた曲という快挙を果たします。彼も他の10代のUSラッパーと同様、自らの楽曲のSoundCloudへの投稿を通して、音楽の道を進み始めました。InstagramやSoundCloudで多くの人が聴いてくれることを実感し、音楽の道での成功を確信したそうです。彼のラップが、ここまでの人気を得る秘密は、彼の軸のブレなさでしょう。一見全てがフェイクのような歌詞をラップするリル・テッカですが、実際には初期から一貫して同じスタンスを貫いています。そして、彼のラップを通して人生を楽しもうとする姿勢が、多数の共感を呼ぶのでしょう。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのリル・テッカには、ますます注目です。

リル・テッカについてさらに詳しく知りたい方は「Lil Teccaの 生い立ちと 活躍と ファッションと」を参考にしてください。

 


Ski Mask the Slump God

miaminewtimes.comより出典

サウス・フロリダの次世代HIPHOPシーンを牽引するラッパーの一人は、スキー・マスク・ザ・スランプ・ガッドでしょう。故XXXテンタシオンの盟友でもありました。

彼の特徴は、徹底したワードプレイなラップスタイルです。色々なことにかけた言葉遊びを展開しています。実験的なフリースタイルが得意なスキー・マスクは、様々なフロウをとても鮮やかに使い分けてみせます。メロディアスで酩酊感を感じさせたり、バウンシーにフロウしたりと、リスナーを飽きさせません。スキー・マスクの昔からの叫ぶようなラップも継承しながらも、常に色々なサウンドを取り込むのが楽しいようです。

これからも、そのフロウの幅は広がり続け、それに従いリスナーの幅も多様になるでしょう。

スキー・マスク・ザ・スランプ・ガッドについてさらに詳しく知りたい方は「Ski Mask the Slump God の生い立ちと活躍」を参考にしてください。

 


Pop Smoke

billboard.comより出典

ポップ・スモークはブルックリンドリルの担い手として、今後の活躍を期待されていたUSラッパーです。しかし銃撃によって、2020年2月に惜しくも命を落としました。

2019年にリリースした「Welcome To The Party」は、ニューヨークの街中でプレイされる社会現象となり、ラップを始めて1年も満たないうちに若手を牽引する存在となります。彼の死後、2020年5月にアメリカレコード協会からゴールド・ディスクに認定され、2020年7月〜8月のリミックス版でさらに有名になりました。英国のラップ・ミュージックやグライムを代表するMCのスケプタがリミックスしたことで、海を越えたコラボレーションの面白味が興味深い作品へと進化しました。ポップ・スモークの個性的な低い声のフロウが、印象的な楽曲です。プロデューサーはロンドンのドリル・ビートの発信者808メロで、まさにブルックリン・ドリルの特徴を感じられる一曲に仕上がっています。つまり、典型的なUKドリルのガラージ・グライムのうねるベースラインや、つんのめるようなリズムとシカゴやニューヨークのストリート感が特徴です。彼がHIPHOP界に新風を巻き起こしたことは、ポップ・スモークが死してなお、音楽界に影響を与えてくれるでしょう。

ポップ・スモークについてさらに詳しく知りたい方は「popsmokeのDiorでの成功と、殺害からアルバム制作まで」を参考にしてください。

 


 

2022年最新版のおすすめのUSラッパー20選は、いかがでしたか?

「音」や「フロウ」の違いなどの世代差を超え、どのUSラッパーも個性とインパクトがありますね。

是非お気に入りのUSラッパーや楽曲を見つけて、HIPHOPを楽しんでください!