AK-69 とは? 「HIPHOPのキング」の生い立ちやファッション、楽曲に迫る!

日本のヒップホップを語る上で欠かせない存在で、「HIP HOPのキング」や「孤高のHIP HOP」などの異名を持つアーティストがAK-69です。

ラッパーだけでなく、シンガーや実業家の側面も併せ持ちます。

ヒップホップファンのみならず、多くのアスリートや有名企業の社長、そして明石家さんまさんさえもが「AK-69のファン」を公言しています。

本記事では、AK-69のプロフィールや生い立ちから成功までの道のり、ファッション観、主な楽曲をご紹介します。

AK-69の根強い人気の秘密を紐解き、もっと彼の世界観を楽しみましょう。

AK-69のプロフィール

 

bentleymotors.jpより出典

出生名 武士 尋己(たけし ひろき)
アーティスト名 AK-69(エーケーシックスティーナイン)

Kalassy Nikoff(カラシニコフ)

AK-69 a.k.a Kalassy Nikoff

生年月日 1978年8月28日
身長 非公表だが、168か169cm程と言われている
出身地 愛知県 小牧市
所属事務所 MS Record(2003〜2015年)、Flying B Entertainment(2016年〜)
レーベル MS Entertainment(2003〜2015年)、EMI Records/Third Party Distribution Deal(2016年)、Def Jam Recordings(Virgin Music傘下、2016年〜)
公式サイト https://ak-69.jp

AK-69は、様々な困難を乗り越えて、自力で成功を掴み取り続ける「本物」のアーティストです。彼のブレない姿勢は、自分の人生を勝ち取る努力を続ける人たちからの、絶大な支持につながっています。AK-69の最大の魅力である『達成すべき「目標」や「挑戦」に向かう者たちを鼓舞する』リリックが、頑張る人々を実際に刺激するようです。「夢」という言葉は使わず、確実に成し遂げる「目標」を設定して「挑戦」するスタンスが、AK-69のリリックの特徴です。常にストレートな表現で、つまずいても力強く歩き続けるAK-69の生き様と強さが反映されています。いつも自身の向上を目指してプレッシャーの中に身を置き、「険しい道をあえて選ぶ」AK-69の信念が、心に響くリリックを生み出すのでしょう。

ちなみに、AK-69のアルバム「THE ANTHEM」の視聴実験により、脳派活動の助力が分かりました。そのため、アスリートのパフォーマンス向上になるようです。AK-69の楽曲には、一般人には計り知れない凄さがあります。

AK-69は名古屋での長い下積みを経て、徐々に頭角を現し、遂に2004年に「Kalassy Nikoff」名義でデビューしました。

なお、ラッパー名の「AK-69」は、ソビエト連邦がかつて使用していた自動小銃アサルトライフルの型名「AK-47」に由来しています。元々は「AK-47」と名乗っていましたが、「女の尻ばかり追いかけている」として、名付け親のDJ MOTOに女好きであることから「47」から「69」に改名されました。また、マシンガンのようにラップを吐き出す意味もあるそうです。そしてシンガー名の「Kalassy Nikoff」は、自動小銃「AK-47」の別名でもあり、設計開発を担当したミハイル・カラシニコフに由来するそうです。


AK-69の生い立ちからラッパーとしての成功まで

iflyer.tvより出典

AK-69が音楽を始めたきっかけは、高校時代の「自分探し」でした。AK-69は、母親が口うるさく、父親は穏やかで常にニコニコしている「超かかあ天下」の家庭で育ちました。肺がんで亡くなるまで、父親の真の強さには気づかなかったAK-69ですが、今では父親をリスペクトしています。なぜなら最期まで苦しいはずなのに周囲に気遣い、笑顔を見せる父親を見て、「優しさとは強さだ」と学んだからです。またAK-69は、幼い頃から喧嘩っ早く年上の少年たちまで、何度も泣かせていたそうです。中学生時代には、母親の注意の甲斐もなく、少年院入りも経験しています。自分を持て余していたAK-69は、高校入学と同時に尾崎豊の音楽に出会い、大きな感銘を受けます。そして感動の勢いそのままに、見よう見まねで楽曲制作を始め、将来は音楽で生きることを決意します。

先述のように2004年にデビューしたAK-69ですが、同年自身のファッションブランド「BAGARCH」も立ち上げました。バガーチに関しては、後述します。

2004年にKalassy Nikoff名義で活動を開始したAK-69は、2005年にファーストアルバム「69-I’ma Player-」でAK-69として活動を始めます。そして2006年には、両方の名義から2ndアルバム「REDSTA -The Rap Attacker-」と「REDSTA -The Melodizm-」をそれぞれ発表します。続いて同年にベストアルバムを発表しており、AK-69がいかに精力的に2006年を過ごしたかが伺えます。2008年には3rdアルバム「TRIUMPHANT RETURN -Redsta iz Back-」、2009年には4thアルバム「THE CARTEL FROM STREETS」の発売を経て、2010年以降は多くの受賞をすることとなります。

2010年に「流派 PV AWARD 2010」、2011年にはSPACE SHOWER MUSIC VIDEOの「BEST HIPHOP VIDEO」やBillboard JAPAN MUSIC Awardsの「INDEPENDENT OF THE YEAR 2011」を、AK-69は受賞しています。このような受賞を重ねて名実共にスターになったAK-69は、2012年には修行を兼ねた音楽制作のため、ニューヨークに渡米します。そして、ヒップホップの本場であるアメリカ合衆国・ニューヨークで最も偉大なヒップホップのラジオ局「HOT97」で日本人初のインタビュー&ライブ出演を実現しました。

さらに2014年の日本武道館でワンマンライブの成功、2015年のMTV Video Music Awards Japanでの「BEST HIP HOP ARTIST」の受賞を経て、ますますスター道を極めます。

2016年には「Def Jam Recordings」と契約して、AK-69は遂にメジャーデビューを果たします。従ってAK-69は、アメリカ合衆国の名門中の名門レーベルである「Def Jam Recordings」の日本支社再始動の際の、第一号アーティストともなりました。

なおAK-69のInstagramでは、他のアーティストやスポーツ選手とのコラボも多く見られ、交流の広さを伺えます。

 

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– – 👑👑 – #とある夜 #UnfinishedBuisness #SomethingHappens?

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– – We just chilling like usual. – #UVERworld #TAKUYA∞ #井岡一翔 #BoxingWorldChampion #ak69 #BrothersFromAnotherMother

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またAK-69のYouTubeでは、人気ユーチューバー「レペゼン地球」とコラボなど積極的に他ジャンルのアーティストとの交流も行い、世界観を広げています。

さらにスポーツ選手との交流も多く、AK-69の楽曲をテーマ曲としている選手も多くいます。後述しますが、AK-69の代表曲の一つである「With You〜10年、20年経っても」は、妻に捧げた曲だとAK-69が公言しています。AK-69が有名になる前から支えてくれた妻で、今も非常に仲の良い夫婦だそうです。


AK-69のファッション

natalie.muより出典

Yahoo storeより出典

AK-69は、主にストリート系のファッションを好んで着用しています。

オシャレにこだわりがあるAK-69は、2004年から「ストリートからの成功者」を意味するブランド「BAGARCH(バガーチ)」のプロデュースを行っています。BAGARCHはストリートウェアをベースに、品質・機能性・デザイン性にこだわったワンランク上のストリートファッションを実現します。2007年には、アメリカ合衆国・ラスベガスで開催される世界最大規模のアパレル展示会「MAGIC SHOW(現PRODUCT SHOW)」に出典経験もあり、独自のスタイルを世界中に発信しています。音楽だけでなく、ファッションでも世界に影響を与えるAK-69には、やはり「凄い!」の一言です。シックなモノトーンを中心に「シンプル&クール」をモットーとして展開するBAGARCHは、世代を問わずに愛用されています。

BAGARCHを最も愛用しているAK-69ですが、他にもクリスチャン・ディオールやヴェルサーチ 、クリスチャン・ルブタンを取り入れています。ストリートファッションにパリやミラノから発信されるコケティッシュさや洗練されたパンチ感を取り込んで、自分なりに「外す」のがAK-69の得意とするファッションスタイルです。

またAK-69は「超」がつく車好きで、過去から現在まで多数の愛用車があります。いかに、AK-69が車好きかが伺えます。

ジャガー「XJR」 ジャガー「Fタイプ SVR」
ジャガー「Fタイプ R」 フォード「レンジローバー イヴォーク」
ベントレー「コンチネンタルGTスピード」 ベントレー「コンチネンタル GT」
ベントレー「コンチネンタル GTC」 ロールス・ロイス「レイス」
フェラーリ「F12ベルリネッタ」 ポルシェ「パナメーラ」
BMW「650i」 BMW「Z4」
BMW「X5」 「78年式 サンダーバード」
「lowrider 64インパラSSクーペ」 日産「スカイライン」
日産「ステージア」 キャデラック「95年式 フリートウッド・ブロアム」
オペル「カブリオレ」

AK-69の主な楽曲紹介

リスナーの心に響く歌詞の多さが特徴のAK-69には、名曲が数多くあります。

ここではAK-69の代表曲の中から、特に押さえておきたい作品をご紹介します。

結婚式で流してほしい曲にランクイン:「With You〜10年、20年経っても」

先述した、妻に向けた感謝と愛のこもった曲です。「結婚式で流してほしい曲ランキング」にランクインしたほど、深い愛情をストレートに表現していて、多くの女性の共感と感動を得ています。

10年、20年経って恋愛を始めた頃とは違う愛情のタイプに変わり、でも「想いは深まるばかり」という気持ちをリリックに込めた、究極の切ないラブソングです。

 

YouTubeで再回数が非常に高い曲:「And I Love You So」

ラップよりバラードに近い、ヒップホップに馴染みの薄い方からも支持されるJ-POP的な名曲です。なんと、YouTube視聴回数は約2,800万回数を超え、若い世代からも人気です。

ピアノの美しいイントロやAK-69の歯切れの良いラップ、バラードのコントラスト、そして美しく温かいリリックが、素敵すぎる曲です。

 

亡き父親に捧げる感動の曲:「Stronger」

AK-69が、亡き父親に捧げた感動の一曲です。本当にボロ泣きの可能性があるので、人の多い場で聞くのはオススメしません。それぐらい切ない曲で、亡き父親への愛とリスペクトに溢れています。


AK-69のプロフィールと成功までの経緯、ファッションスタイル、代表的な楽曲をご紹介しました。

彼のことをより知って、リリックへの理解が深まったでしょうか?

映画への参加、様々な業界の人々との交流、武道館でのワンマンライブの成功など、どんどん多方面への活躍を続けているAK-69の今後を楽しみにしましょう。

日本人ラッパーについてもっと知りたい方は「押さえておきたい日本人ラッパー20選【2020年最新版】」を参考にしてください。