ZORN 人気ラッパーになるまでと、ファッション、人気曲を知る。

10代の頃からキャリアを積み上げ、2021年1月24日武道館ライブを控えるZORN。東京の下町である、葛飾区が生んだ人気ラッパーです。

2013年には般若主催レーベル「昭和レコード」の”第3の男”として加入しますが、2019年7月に急遽脱退したことで大きな話題を呼びました。

今回は、そんなZORNの生い立ちから人気ラッパーになるまでと、ファッション、人気曲をご紹介します!

 

ZORNのプロフィール

zorn.tokyoより出典

出生名 杉山 雄基
アーティスト名 ZORN(ゾーン)
生年月日 1989年2月16日(35歳)
身長 174cm
生誕地 東京都 葛飾区 新小岩
出身地 東京都 葛飾区 新小岩
レーベル 昭和レコード(2014〜2019年)、All My Homies(2020年〜)

ZORNの生い立ちから人気ラッパーになるまで

ZORNは1989年2月16日に、東京都葛飾区で生まれました。幼少期は新小岩で過ごし、中学生時に雷家族やTHE BLUE HEARBに触発されラップに興味を持ちます。そして高校はメディア系の学校へ進学し、ダンスやHIPHOPを学びますが一年次に中退。かなりアウトローな生活を送っており、地元では筋金入りの不良で有名だったようです。ラップは継続して続け、”ZONE THE DARKNESS”名義で参加したREPRESENT MV BATLE 2006では優勝。ちなみに”ZORN”の由来は、「シークレットベース~君がくれたもの~」で大ヒットしたガールズバンドZONEからきたものです。

めきめきとラップの実力を付けていきますが、18歳の時に逮捕。罪名は少年法によるものなので公表されていませんが、オレオレ詐欺などといわれています。少年院に入ったZORNは、「このままではまずい、更生できなければ刑務所に入る人間になってしまう」と考え心を入れ替えました。少年院で行われた作文コンテストでは、最優秀賞を受賞。18歳から19歳まで、およそ2年間を塀の中で過ごし出所。その時のエピソードを、2020年2月に放送されたニッポン放送「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」へ出演した際に、少年院を主席で卒業したと笑顔で語りました。

少年院を退院したZORNは、積極的にバトルMCへ参加。「ULTIMATE MC BATTLE 2008」ベスト4、「B BOY PARK UNDER20 MC BATTLE 2009」で準優勝。圧倒的な実力を示し知名度を広げたZORNは、2009年8月に1stアルバム「心象スケッチ」をリリース。その後2010年12月には、2ndアルバム「THE N.E.X.T.」をリリースします。そして2011年には、バトルMC「THE罵倒」3連覇の快挙を成し遂げます。ZORNの勢いは止まらず、2012年9月に3rdアルバム「DARK SIDE」をリリースさせ、2013年には人気ラッパー般若からのオファーを受け昭和レコードへ加入。そして2014年4月、4thアルバム「サードチルドレン」で、さらに進化させたスタイルを見せつけました。

般若主催の昭和レコードに加入後も、コンスタントに楽曲を制作。2015年5月には、5thアルバム「The Downtown」リリース。「The Downtown」に収録された「My Life」のMVでは、ラッパーと兼業している塗装工で働く姿も映っており、等身大の姿やありりのままのリリックが詰められています。「洗濯を干すのもヒップホップ」という1文はとても話題となり、夢を追いかける若者から大きな支持を集めた楽曲です。2016年10月には、6thアルバム「生活日和」、2017年9月には7thアルバム「柴又日記」をリリースします。また「柴又日記」はiTunes総合ランキングで1位、オリコン週間ランキングでは40位にランクイン。決して背伸びせず等身大で表現するZORNのスタイルは、ますます人気が上がります。そして2019年5月9thアルバム「LOVE」をリリースしました。

確固たる地位を築いたZORNは、2019年7月昭和レコードを急遽脱退します。衝撃的なニュースにHIPHOP界で大きな話題となりますが、険悪的な別れではなかったようです。ZORNは30歳を区切りに、新しいことに挑戦する意味も込め脱退という道を選んだようでした。また脱退後に、武道館ライブの宣言もします。脱退後に発表したシングル「Don’t Look Back」では、昭和レコードへの感謝をラップに入魂。一方で般若は、「俺が人生で一緒にやろうっていった奴はこの男が最初で最後」と賞賛します。そして2020年10月にはZORNが生まれ育った街をタイトルに名付けた、9thアルバム「新小岩」をリリース。「新小岩」のリリースと同時に、2021年1月24日開催「My Life at 日本武道館」のライブ告知も発表。間違いなく、日本のHIPHOP界を担うアーティストの1人です。


ZORNのファッション



zorn.tokyoより出典

ZORNは、HIPHOP界のファッションリーダーとしても有名です。SupremeやTHE NORTH FACEなどの、メジャーなブランドを愛用し雑誌にも登場しています。また「WTAPS(ダブルタップス)」という、ミリタリーウェアを中心にしたブランドも好んでいるようです。スニーカーにいたっては、「VANS」製品を履いてメディアに登場することがほとんど。

また洋風のタトゥーを両腕に彫っており、左肩のほうには「My Life」と刻まれていることも有名です。髪型は長めの前髪をセンター分けにするスタイルがトレードマークでしたが、2020年あたりからは黒髪短髪を維持しています。


ZORNの人気曲

My Life

ZORNの5thアルバムに収録された、等身大のメッセージが込められたナンバー「My Life」。雰囲気はとても切なく、エモーショナルな楽曲となっています。MVではZORNの自宅や仕事風景も収録されてお、ありのままをさらけ出したZORNらしさが感じられる構成です。2020年11月の時点では、YouTubeの再生回数は904万回を超えるヒットを記録しています。

 

Rep feat. MACCHO

横浜のラップスターMACCHOを客演に迎えた、「Rep feat. MACCHO」。力強さと、最高の韻踏みリリックが詰まった楽曲となっています。地元を思いながら歌うZORNのラップは、何度聴いても聴き飽きません。

 

One Mic feat. KREVA

日本を代表するラッパーKREVAとコラボした、「One Mic feat. KREVA」。幻想的な雰囲気と、ノリの良いラップがクセになる楽曲です。2020年8月に発表された時は、YouTubeの急上昇TOP10にランクインするほど話題になりました。MVは東京の下町や葛西臨海公園で

撮影されており、どこか懐かしさも感じられるナンバーとなっています。


いかがだったでしょうか。

まさに今、最も注目を集めるラッパーといっても過言ではないZORN。少年院を退院してから人知れず努力を積み重ね、数々のMCバトルで好成績を残してきました。そして9thアルバムのリリースと同時に告知された、武道館ライブ予告。決して大きく見せようとしませんが、真正面から勝負していくスタイルは、どの世代からも多くの支持を集めます。次世代のHIPHOP界を担う1人であることは、間違いありません。

日本人ラッパーについてもっと知りたい方は「押さえておきたい日本人ラッパー20選【2020年最新版】」を参考にしてください。