DOTAMAのラッパー人生。 成功とフリースタイルダンジョンでの活躍。

メガネにスーツがトレードマークである、人気ラッパーDOTAMA。「秋葉原系ラッパー」という言葉を生み出した張本人です。

約10年間ホームセンターの社員として働いた過去を持ち、その頃から、黒髪・メガネ・スーツというスタイルは変わっていません。そんな見た目とは裏腹に、力強いラップスタイルは多くのHIPHOPファンを魅了し、日本のラップを率いる外せない1人です。

今回は、そんなDOTAMAの成功までの道のりからフリースタイルダンジョンでの活躍まで、ラッパー人生のすべてをご紹介します!

 

DOTAMAのプロフィール

kai-you.netより出典

 

出生名 福島数馬(ふくしまかずま)
アーティスト名 DOTAMA(ドタマ)
生年月日 1984年11月19日(36歳)
身長 168cm
生誕地 栃木県 佐野市
出身地 栃木県 佐野市
レーベル 社会人ミュージック

DOTAMAの生い立ちから人気ラッパーになるまで

dotamatica.comより出典

DOTAMAは1984年11月19日に、栃木県佐野市で3人兄弟の長男として生まれました。曽祖父、祖父、両親までみんな教員という家庭から、幼少期は厳しく育てられます。また両親からの「将来は教師になれ」という無言プレッシャーがあったようです。しかし中学生の時にDragon Ashを知ったDOTAMAは、「Deep Impact」のMVを見てラップに目覚めます。そして幼馴染である、MC DUFFとHIPHOPユニット「5W1H」を結成。ラップ活動しをながら、Zeebraやラッパ我リヤ、DMXの聴いてHIPHOPの知識を得ていきます。

栃木県佐野高等学校に進学したDOTAMAは、友人とHIPHOPクルー「ドリルヘッド」結成し活動。高校3年生の時には、文化祭ライブで披露しました。しかし玄人好みの選曲だったため、あまりウケなかったと語っています。ちなみに”DOTAMA”の由来は、”ドリルヘッド”を漢字にした”怒頭”(どたま)からきたものです。また同級生が大学進学に向け勉強していた頃には、MCバトルの動画見て過ごしていました。

進学校を卒業したDOTAMAは、大学進学ではなく地元のホームセンターに就職しながら音楽活動を継続します。ちなみに、両親は就職には反対だったようです。この時父親からは、「志村けんの”変なおじさん”みたいにならないでくれよ」といわれたと語っています。そして、2003年頃からMCバトルへ参加。初めて出場したMCバトルは「B-BOY PARK 2003」で、予選が行われる川崎のクラブチッタまで2時間かけて通いました。2005年には、初のソロシングル「DOTAMATICA EP」を自主制作でリリース。またUMBこと、ULTIMATE MC BATTLEにも参加します。音楽活動に精を出していた2006年、ライブに訪れた群馬のクラブで、深夜に母親から電話が鳴りました。「ちょっと帰ってきてもらっていいかな」と一言いわれ、遅い時間の電話に胸騒ぎを覚えながらも家路を急ぎ明け方に帰宅。居間には棺桶が置かれており、冷たくなった次男が入っていました。死因は自殺だったようです。DOTAMAは、「長男の自分が両親の期待に応えてさえいれば」という自責の念にさいなまれます。しかしDOTAMAは落ちぶれることなく、音楽活動を継続。2007年には音楽レーベル・プロダクション「術ノ穴」に所属し、ジャズベーシストold machineとのコラボレーションアルバム「dotama & old machine」をリリースします。徐々にDOTAMAの知名度が上がってきた中、2010年には1stフルアルバム「音楽ワルキューレ」をリリースしました。

2011年11月、DOTAMAが2005年から出場してきたULTIMATE MC BATTLE東京予選で、ついに優勝を果たします。12月に本選へ出場しますが、準決勝で群馬のNAIKA MCに敗れ結果は惜しくもベスト4。優勝はできなかったものの、DOTAMAの知名度は一気に全国へと広がりました。音楽制作へ本腰を入れ始めたDOTAMAは、2012年7月に8bit Music作曲家であるUSKとコラボしたアルバム「リストラクション〜自主解雇のススメ〜」をリリース。8月にはMaltine Recordsより、DOTAMA×USKとして「スキナウタ E.P.」を配信リリースします。そして10月、27歳のDOTAMAは脱サラし、東京へ進出。その時の心情を、「多分、ミュージシャンやクリエイターなら、きっとどこかで腹を括るタイミングがあると思うんです。それが僕の場合、2011年の震災でした」と語っています。昼間はホームセンターでペットと園芸コーナーを担当し、夜にライブがある日は長時間かけ通っていた日々を10年間続けたDOTAMAでしたが、ついにラップ1本の道へ決断したのです。

2013年には映画監督である園子温が井上三太の漫画「TOKYO TRIBE2」を実写映画化するにあたって、Youtubeで実施した公開オーディションに参加します。そして見事合格し、映画主演を果たしました。9月にはラッパーのハハノシキュウとコラボした、コンセプトアルバム「13月」を限定リリース。そして11月、ULTIMATE MC BATTLE東京予選で2度目の優勝。12月に行われた本選では、決勝で昨年優勝者の大阪代表であるR-指定に再延長戦までもつれた末に惜しくも敗北。ちなみにDOTAMAは2011年の本戦1回戦でR-指定に勝っているので、リベンジを果たされました。2014年1月には、人気アイドルグループ・ゆるめるモ!の「木曜アティチュード」で作詞を担当。活動の幅を広げながらも、7月にULTIMATE MC BATTLE栃木予選に出場し優勝します。地元栃木での予選優勝は初めてでした。12月にULTIMATE MC BATTLE本選へ、栃木代表として出場。2回戦目で因縁の相手、R-指定と対決します。再延長戦までもつれた末に敗れましたが、このバトルは今でも語り継がれるほどの人気で、YouTubeでは2020年11月の時点で144万回再生を記録しています。

2015年1月には、なんとイギリスのニュースサイト「COMPLEX」において「The Best Of Japanese Hip-Hop: 25 Artists You Need To Know(今注目すべき25組のジャパニーズ・ヒップホップ・アーティスト)」として紹介されました。一気に世界から注目を集めたDOTAMAは、8月に2ndアルバム「ニューアルバム」をリリース、9月には自身初となるワンマンライブ「ニューワンマン」を渋谷TSUTAYA O-nestで開催。12月にはULTIMATE MC BATTLE予選を勝ち上がり本選へ出場しますが、惜しくも決勝で敗れ準優勝。しかしバトルで好成績を残し続けるDOTAMAは、2016年1月テレビ朝日で放送されるMCバトル番組「フリースタイルダンジョン」にチャレンジャーとして出演するチャンスを獲得。放送禁止用語連発の激しいディスで勝ち上がりますが、ライバルであるR-指定に敗れます。その後は同番組で、チャレンジャーの挑戦を受けるモンスターの1人としてレギュラー出演。その強烈なキャラクターからDOTAMAのオファーは殺到し、AbemaTVで放送されるニュース番組「AbemaPrime」に水曜レギュラーとして出演、自身初となるラジオのレギュラー番組「WORD FREAK」がJ-WAVEにおいて開始するなど、圧倒的な活躍を見せます。また12月には、自身初となるベスト盤「DOTAMA BEST」をリリースしました。

2017年1月には、2度目となるワンマンライブ「ニューワンマン2」を開催。5月にはフランス・ランス市のシャンパーニュ公園で開催された音楽フェス「ラ・マニフィック・ソサエティ」において、日本人アーティストに向け設置された「Tokyo Space ODD ステージ」に出演し、自身初となる海外ライブを達成します。6月には、「フリースタイルダンジョン」でモンスターとして出演するラッパー7人がコラボしたシングル「MONSTER VISION」に参加。「MONSTER VISION」はiTunes Storeの総合チャートで1位を獲得するほどの大人気で、テレビ朝日系「ミュージックステーション」にも出演しました。12月には東京代表としてULTIMATE MC BATTLE本選へ出場。決勝で大阪代表のふぁんくと再々延長までもつれた末、悲願の初優勝を飾ります。優勝が決まった瞬間、DOTAMAは涙しました。

2018年3月には、3rdアルバム「悪役」をリリース。そして4月には「悪役」のリリースを記念して、3度目のワンマンライブ「ニューワンマン3」を開催します。また5月には、初の自伝本「怒れる頭」を出版。学生時代からサラリーマン時代、そして今までどこにも語られることのなかった家族の話や弟の自殺まで、自身の半生を赤裸々に綴っています。2019年2月には、シングル「MAJESTIC」リリースし、4度目のワンマンライブ「ニューワンマン4」を開催。そして12月には、4thアルバム「社会人」をリリースし、5度目のワンマンライブ「ニューワンマン5」を開催します。DOTAMAの勢いは止まることを知らず、2020年10月ミニアルバム「サバイバル」をリリースし、6度目のワンマンライブ「ニューワンマン6」を開催しました。自身の楽曲制作だけではなく、MCバトルやメディア出演、ライブ企画まで、ここまで精力的にこなすDOTAMAはまさに規格外。間違いなく日本のHIPHOP界を担う1人でしょう。


フリースタイルダンジョンのモンスターとしての活躍

kai-you.netより出典

DOTAMAの知名度が一気に広がったきっかけとして、その1つにテレビ朝日で放送されたMCバトル番組「フリースタイルダンジョン」があります。元々は2016年にチャレンジャーとして出場。激しく力強いディスラップで、モンスターであるT-Pablow、サイプレス上野を撃破。隠れモンスターACEとの戦いも接戦の末制しますが、最後は因縁のライバルであるR-指定に敗れました。しかしあまりに強烈なキャラクターを見せたDOTAMAは、世間の知名度が上がり人気は急上昇。その後はチャレンジャーの挑戦を受ける、モンスターの1人として同番組にレギュラー出演をします。またAbemaTVで放送された「フリースタイルダンジョン特別編 Monsters War」にはチームDOTAMAのリーダーとして、自ら指名した掌幻、Dragon Oneとともに出場。順調に勝ち上がったチームDOTAMAは、決勝でR-指定率いるチームR-指定を下して優勝を勝ち取ります。そして優勝を記念し、チームDOTAMAの3人による楽曲「WINNERS〜Monsters War〜」をリリースしました。

ちなみに、DOTAMAがモンスターとして挑戦者と戦った戦績は以下です。

vs 崇勲 / 敗

vs 田中光 / 勝

vs 龍道 / 敗

vs スナフキン / 敗

vs GASHIMA from WHITE JAM / 勝

vs 掌幻 / 敗

vs NAIKA MC / 勝

vs CIMA / 敗

vs 呂布カルマ / 敗

戦績 / 3勝6敗


DOTAMAの代表曲

音楽ワルキューレ2

DOTAMAの人気曲、「音楽ワルキューレ2」。オフィシャルMVは、YouTubeにて350万回再生を達成しています。楽曲はエレクトロチックな仕上がりで、DOTAMAの高速ラップも聴きどころ。ヘビロテ間違いなしの楽曲です。

 

謝罪会見

ノリのよいビートトラックと、力強いラップが特徴の「謝罪会見」。DOTAMAの強烈フックと、キャッチーさが入り交じった楽曲。MVでは会見シーンに合わせ歌われており、見ごたえ満載です。

 

社会人

令和を生きる、戦う人々へ向けた応援ソング「社会人」。ポップな雰囲気で、DOTAMAの新しい一面が見える楽曲となっています。いい意味で盛り上がりが激しくなく、ピアノサウンドとラップが心地よい仕上がりです。


いかがだったでしょうか。

厳格な家庭で育ち、およそ10年間サラリーマンを続けてきたDOTAMAですが、今では日本を代表するラッパーの1人です。弟の自殺も乗り越え、ひた向きに努力をし続けた結果、2017年にはULTIMATE MC BATTLEで初優勝を獲得。ラッパーファンだけではなく夢を追いかける全ての人に希望を与えました。DOTAMAの人気は、まだまだ上昇することは間違いありません。

日本人ラッパーについてもっと知りたい方は「押さえておきたい日本人ラッパー20選【2020年最新版】」を参考にしてください。