Rin音のsnow jamのヒットとラッパーとしての成功、人気曲を徹底解説!

その叙情的なリリックと洗練されたスタイルで、多くの若者に人気を博しているラッパーがRin音です。

「snow jamは聴いたことある」という方も多いのではないでしょうか?

MCバトル出身で、2020年時点で大学生でありながら、日本におけるlo-fiやchill outといったジャンルの中心的存在として活躍しています。

そのとにかく、オシャレでゆったりとした楽曲はどうやって作られているのか。今回は彼の成功までの生い立ちから人気曲までを深く掘り下げていき、彼の人となりに迫っていきます。

詳しいプロフィールを知りたい方も楽曲を知りたい方もぜひ、ご参考にしてください。

Rin音のプロフィール

musicman.co.jpより出典

出生名 非公開
アーティスト名 Rin音
生年月日 1998年9月16日
身長 非公開
生誕地 福岡県宗像市
出身地 福岡県宗像市
レーベル ROOFTOP

生い立ちから楽曲作りをはじめるまで 

Rin音は1998年9月16日、福岡県宗像市に生まれました。同世代の福岡出身のラッパーにはクボタカイやmaco maretsなどがいます。本名は非公開になっていますが、聞かれた際には、必ずクボタカイや版地線(パンチライン)と答えるなどして、はぐらかしています。宗像市は北九州の最北端に位置する市で、観光業などが盛んです。そんな土地に音楽好きの両親のもとにRin音は生まれました。小学生のころにはすでに、RIPSLYMEやKICK THE CAN CREWといった日本語ラップにおけるメインストリートのアーティスト達に、両親の影響で親しんでいたようです。また、BUMP OF CHICKENやUVERworldなども聴いており、これらのアーティストがその音楽的ルーツになります。

世間的なイメージでは、ラッパーというとギャングスタな荒れた幼少時代を過ごしていたと思われがちですが、Rin音は一般家庭の普通の子として、地元の小中学校を卒業して、高校に進学します。そこで、衝撃的な出会いをしたのがMCバトルでした。いまや伝説として語り継がれている2010年のUMB Grand Championship「R-指定VS晋平太」の動画を友人からおすすめされてHIPHOP、ひいてはMCバトルにのめり込むようになります。18歳の大学進学を機に、戦極MCバトルに参加しますが、ここではまさかの1回戦負け。俺にもできると思って始めたラップで、思いも寄らない結果に終わってしまいます。そこから猛練習を経て、U-20 MC BATTLEでベスト8、翌年には優勝を果たすのです。そのほかにも、チュリトリスワールドでの優勝経験があります。

Rin音が楽曲制作をはじめたきっかけもMCバトルです。バトルに勝ったことでライブの権利を手に入れ、ライブ用に自分の楽曲制作をはじめていきます。当初は、MCバトルの要領で攻撃的な内容の曲を作りますが、自分のフロウが上手くはまらず試行錯誤の末に、現在のスタイルに定着します。楽曲制作を続けてこれた背景には、同郷同世代のラッパーであるクボタカイの影響もあるようで、「俺はあいつがラップを続けてたから曲を続けてこれた、あいつの楽曲は毎回励ましてくれたり、妬ませてくれたりと俺を奮い立たせてくれた」とその影響を語っています。


snow jamのヒットとラッパーとしての成功まで

billboard-japan.comより出典

ラッパーとしてのキャリアをスタートさせたRin音は順調なキャリアを歩み続けます。そして、2020年2月には、1stEPである「firlm drip」をリリースし、はじめて、自分の楽曲を商業的に世に出します。このEPには、同郷同世代であるクボタカイや空音といったラッパーも参加しており、地元愛を感じさせつつ、新時代の到来をイメージさせる楽曲が多いのが特徴です。

それまで、北九州のフッドの中で活躍していたRin音が、日本語ラップの中心、さらには一般的な商業音楽の中心にまでブレイクした背景には、tiktokでのバズリがありました。2020年2月にyoutube限定で配信した楽曲「snow jam」が冬の儚さと、自分の恋愛事情みたいとtiktokで多く使われるようになったのです。その影響力はすさまじく、同年3月には、SNSで使われた楽曲の再生回数を含むバイラルチャートで、各社の1位を独占します。「snow jam」のリリースも決定し、Rin音はいちやく日本の音楽シーンにおける中心にまで躍り出たのです。同年6月には、アルバム「wipe sheep」と、「sleepy wonder/SNSを愛してる」をリリースして、人気音楽番組であるミュージックステーションに出演しました。


Rin音のファッション

musicman.co.jpより出典

Rin音のファッションはあまり、ラッパーを感じさせないモノになっています。具体的には、クラシックなアメリカンスタイルであるtommy hilfigerを愛用しており、ここにVANSやNIKEのスニーカーを合わせるというスタイルです。もっとも、tommy hilfigerもVANSもNIKEもラッパーご愛好のブランドなので、そういったブランドを着つつラッパーを感じさせないようにコーディネートができるのも才能の一つなのかもれしれませんね。


Rin音の人気曲

snow jam

Rin音最大のヒット曲にして、代表曲となるのがこの楽曲です。儚い冬を感じさせるトラックに、若者に恋愛事情を共感させるリリック、なによりもメロディアスなRin音のフロウと、冬に聴くにはたまらない楽曲に仕上がっています。

 

sleepy wonder

誰しもが知っているアーティストをもじったことの楽曲は、Rin音が寝る前に書いたリリックに、眠気を誘うlo-fiのトラックとまさに心地よく眠りたいときに聴きたい楽曲です。

 

cherry blossam

桜を意味する楽曲のタイトルからもわかるように、春をイメージして作られたsnowjamの続編的楽曲です。さまざまな出会い、そして別れ、新たなスタートがある春を誰しもが同感できるように作り上げたまさにRin音の真骨頂的作品です。

 

SNSを愛してる

Rin音の初期の代表曲です。タイトルの通りにまさにSNSについてラップした楽曲であり、リリックには偽物のストーリーやインスタ映えといった表現も登場しています。

 

Summr film feat.クボタカイ 空音

地元の同世代のラッパー2人を客演に迎えたこの楽曲は、スチャダラパーのサマージャム’95を思わせる夏に友達とわちゃわちゃ楽しく遊んでいるつくりになっています。この楽曲は当初、Rin音一人の楽曲の予定でしたが、出来上がったトラックを聴いた空音がSNSでいいね!を押して、それならば3人で一緒にやろうと作り上げた楽曲です。みんなで遊んでいるMVも特徴的なのでぜひ見てみては。


今回は、ラッパーRin音について、その詳しい生い立ちから成功までの道のり、さらには代表曲を紹介してまいりました。

日本におけるlo-fiやchilloutといったジャンルを引っ張るRin音はまさに新時代のラッパーです。

そのオシャレな楽曲はもちろんのこと、彼自身も人間的魅力に溢れたこれからの日本語ラップを引っ張っていく存在の一人です。

この記事を読んで興味を持たれた方などは、ぜひRin音の楽曲について調べたり、聴いてみてはいかがでしょうか。

日本人ラッパーについてもっと知りたい方は「押さえておきたい日本人ラッパー20選【2020年最新版】」を参考にしてください。