Doja Cat 『Say So』ヒットまでの活動の全貌を追う。

2020年にシングル『Say So』がTikTokで絶大な人気を博したことで知られる Doja Cat

彼女はYouTubeに投稿された『Mooo!』をきっかけに一躍注目を浴びるようになりましたが、それまでもSoundCloudで曲をアップロードしたり、活動初期からインターネットに活路を見出して成功を掴みました。

そんな多才なネット界の歌姫 Doja Catは『Say So』ヒットまで、どのような活動を行ってきたのでしょうか?

ここでは彼女の生い立ちから現在の活躍までの全貌を追いつつ、ファッション、代表曲をご紹介することで、Doja Catの魅力に迫りたいと思います。

Doja Catのプロフィール

billboard.comより出典

出生名 Amala Retna Zandile Diamini
アーティスト名 Doja Cat
生年月日 1995年10月21日(26歳)
身長 160cm
出身地 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス
レーベル RCA、Kemosabe、OGG


Doja Catの生い立ち

Doja CatことAmala Retna Zandile Diaminiは1995年10月21日、カリフォルニア州ロサンゼルスの芸術一家に生まれました。母のDeborah Elizabeth Sawyerはユダヤ系アメリカ人の画家、父はDumisani Dlaminiは南アフリカの俳優で作曲家、ミュージカル映画『Salafina!』で有名なズールー族出身のプロデューサーです。

Dojaによると父Dumisani Dlaminは彼女の幼少期に家におらず、全く会うことはなかったのだそうです。Dojaは『The Fader』誌に、「彼には何の恨みもないけど、明らかに変なかんじだった。」と語っています。Dumisaniの方ではその発言を否定していて、Dojaとは「健全な」関係であると主張しています。

Dojaは生まれてすぐに母親とともにニューヨークに移り、5年間暮らしました。その後、その頃にはシングルマザーであった母親とカリフォルニア州のオークパークに戻り、スポーツ漬けの幼少期を経験し、スケートやマリブでのサーフキャンプなどに明け暮れました。彼女がバレエ、タップ、ジャズのレッスンに参加したのもこの頃でした。母Deborahは家の中でD`Angelo、Jamiroquai、Tupac、Earth,Wind&Fire、Erykah Baduなどの曲をかけていました。

Dojaは11歳の時にロサンゼルスのシャーマンオークスに移り、4年間に渡りアシュラム(修行道場)に住んでヒンドゥー教を実践していました。この間、彼女はブレイクダンスのクラスにも参加し、上達してかなりハイレベルな技術のグループにも参加しています。


ダンスと音楽制作に明け暮れるデビューまでの道のり。

また。Dojaはチャットルームに参加するために頻繁に学校をサボっていたそうです。彼女は『Paper』誌に、ある名前のついていないチャットルームにほぼ、「宗教的な」執着をしていて、2019年の12月時点でも参加する予定があると語っています。どんなチャットルームなのか、ファンならすごく気になるところですね!

Dojaは16歳の時に高校を中退し、YouTubeからビートをダウンロードして自分の音楽を作ることに時間を費やし、独学で音楽制作ソフトGarage Bandを使いこなすようになりました。彼女は高校退学後の自分の生活を「めちゃくちゃ!」と語っています。マットレスのそばにデスクトップを置いて、ベッドの上で音楽制作をするような生活だったようです。

その頃のDojaはブレークダンスのクルーとしてロサンゼルスのバトルにも参加していました。また、SoundCloudに曲をアップロードし始めましたが、最初の数ヶ月はアップしては自信がなくてすぐに削除するのを繰り返していたそうです。彼女の2012年後半の曲『So High』で「やっと12回の視聴回数を集めて泣いたのを覚えてるわ。」とTVのインタビューで語っています。

Dojaは彼女の猫と彼女の好きなマリファナの品種系統名を組み合わせて自分の芸名「Doja Cat」を考え出しました。彼女は「私はマリファナとマリファナカルチャーにすごく傾倒してるから、ラップを始めた時から、どうしたらDojaが女の子の名前っぽく聞こえるかなって考えてたの。」と語っています。

2013年、Dojaはプロデューサーでソングライター、シンガーのDr.LukeのKemosabe Recordsとの合併契約でRCA Recordsとの契約を結びましたが翌年にはこの契約は解消されています。この契約やDr.Lukeとの関係についてはDojaはコメントを拒否しているとのことで、何かしらのごたごたがあったことが想像されます。


EP『Purrr!』でデビュー。『Mooo!』で注目を浴びる。

2014年後半、Dojaは彼女のデビューEP『Purrr!』をリリースしています。このEPは音楽誌『The Fader』に「スペイシーで、東部の影響を受けたR&B」と評されています。「So High」はEPのリリース前にシングルとして発表されています。この曲はTVシリーズ『Empire』の第1シーズンの第3話にも起用されました。

注目を集め始めたDojaはSoundCloudでの曲の発表を続けます。2015年半ば、ラッパーで俳優のOG MacoはDojaが彼のレーベルOGGに署名したとTwitterで発表しました。この発表に続き、2016年後半にDojaはOG Macoと彼のミックステープ『Children of The Rage』の『Monster』でコラボレーションしました。また、それまでに他にもElliphantやSoundcloudを拠点とするラッパーのSkoolie Esdobar、Pregnant Boy、frumhereらともコラボレートしました。

2018年2月、Dojaはプロモーションシングル『Roll with Us』をリリースします。この曲はリリース時にSpotifyのGlobal Viral50チャートにランクインしました。2018年3月9日にはシングル『Goto Town』をミュージックビデオ付きでリリースします。また、『Candy』は同年3月23日にアルバムのセカンドシングルとしてリリースされました。この曲は2019年後半のTikTockでのダンスチャレンジでも人気となりました。その結果、アメリカだけではなく、オーストラリア、カナダでもシングルチャート入りし、アメリカではBillboard Hot100で最高86位となり、Dojaにとってソロでは初めてのチャート入りを果たしました。

2018年3月30日、3枚のシングルを含むDojaのデビュー・スタジオアルバム『Amala』がリリースされました。NPR(National Public Radio)はこのアルバムを「ダンスホール、トラップ、ハウス、R&Bなどのジャンルとユーモアを混ぜ合わせ、自分の作品、イメージ、セクシュアリティへの所有権を主張する若い女性のマニフェストだ。」と評しています。

『Amala』のトラックのほとんどは、彼女にしばしば協力をしてきたプロデューサーでソングライターのYeti Beatsが作成し、彼はアルバムのエグゼクティブプロデューサーとなりました。このアルバムはリリースの時点では批評家にほぼ無視され、その週にリリースされたアルバムの上位200枚のチャートに入ることができませんでした。DojaはSNSでアルバムを宣伝し続け、2018年と翌年2019年にかけて『 Amala Spring Tour』と『Amala Fall Tour』の2つのアルバム・ツアーを行いました。

2018年8月10日、Dojaは完全自作のミュージックビデオ『Mooo!』をYouTubeにアップロードしました。このビデオは「私は牛よ!」とセクシーな衣装でラップするDojaの後ろでアニメの映像の巨乳が揺れている、といった、チープな作りながら斬新なもので、Chance the Rapperや Katy Perry、Chris Brownらの人気アーティストからも注目と称賛を受けました。

ミュージックビデオが口コミで人気を集め、2018年8月にDojaは『Mooo!』のシングルバージョンをリリースしました。2019年2月には『Amala』のデラックス・エディションのリリースに先立って、ラッパーのRico Nastyをフューチャーしたシングル『Tia Tamala』とそのミュージックビデオをリリースしました。『Amala』の再リリースでは『Mooo!』と、Dr.lukeが共同製作した『Juicy』を含む3曲の新曲が収録されていました。

2019年3月から、Dojaが行ったColorsXStudios での『Juicy』のパフォーマンスはYouTubeで2,100万回以上再生されました。また、ラッパーのTygaをフューチャリングした『Juicy』のリミックスとそのミュージックビデオがその年の8月にリリースされました。この曲の躍進により、アルバム『Amala』は8月にBillboard200アルバムチャートにランクインします。

2019年10月3日、Dojaはセカンド・アルバムのリードシングルとして『BottomBitch』をリリースします。Doja自身が共同製作したこの作品はアメリカのポップ・パンク・バンドBlink-182のシングル『What’s My Age Again?』をサンプリングしたことで有名です。

2019年10月、Dojaはシングル『Rules』をリリース、そして2枚目のスタジオ・アルバム『HotPink』をこの年の11月にリリース、このアルバムはBillboardのアルバムチャートで17位を記録しています。

2020年にはシングル『Say So』がTikTokで絶大な人気を博し、この曲のソロ・バージョンはBillboard Hot100で最高5位にランクインしました。また、この曲はアメリカの女性アーティストによる、2020年のもっともストリーミング再生の多かった曲です。

その後もLylWayneなどのアーティストとのコラボレーション活動や、『Like That』のミュージックビデオで2020BETアワードで2つの賞にノミネートされました。2020 MTV Video MusicAwardsではプッシュ・ベストニューアーティスト賞を受賞、この賞はDojaにとって初めての受賞となりました。

2020年現在、まだ若干25歳!の彼女のこれからの活躍が楽しみですね!


Doja Catのファッション

cosmopolitan.comより出典

hypebae.comより出典

 セクシーかつ奇抜、そしてどこかアニメキャラを思わせるDojaのファッション。サンリオっぽいファンシーなグッズや様々なカラーのウィッグ、そして名前にちなんだ猫になりきる衣装など、同じく衣装の奇抜さで注目を集めるCardi BやNicki Minajとも一線を隠した彼女自身の路線を貫いています。

Doja Catのオフィシャルページで販売されているオリジナル・グッズは、ポップでファンシーな彼女のスタイルを表現したラインナップになっています。

また、印象的なルックスが注目されがちな彼女ですが、アメリカの黒人に対する警察の残虐行為に抗議する運動への支援として、10万ドルの寄付を行っています。

ファッションのみならず、その影響力を社会に還元する姿はLady Gagaを彷彿とさせます。


Doja Catの代表曲

 Say So

70年代を思わせるクラシックなトラックとミュージックビデオが印象的な1曲。Nicki Minajをフューチャーしたこの曲のリミックスはリリースされるとBillboard Hotで見事トップに輝き、2人にとって初めてのナンバーワン獲得のシングルとなりました。

 

Boss Bitch

2019年にDojaがDCコミックス映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のサウンドトラックに提供した曲です。この曲はアメリカ、カナダ、フランス、イタリア、日本、イギリスを含む28ヵ国のチャートにランクインしました。

 

Like That

アルバム『Hot Pink』収録の、ラッパーGucci Maneをフューチャリングした曲です。セーラー・ムーンをオマージュしたアニメーションを使ったニュージック・ビデオはアルバムタイトルを体現するような乙女心くすぐる仕上がりになっています。この曲も 『Say So』同様TikTokで大人気となり、今後は世界中のランキング上位に食い込んでくることが予想されます。


いかがでしたでしょうか?

ネット界の歌姫、Doja  Catの魅力が少しでも伝われば、幸いです!

USラッパーについてもっと知りたい方は「USラッパー20選【2020年最新版】」を参考にしてください。