ウィズ カリファのアルバム、ファッション、人気曲は?

“Good things come in good time” 「運も実力のうち」とでも意訳しましょうか、そんな言葉を残しているウィズ カリファのラッパーとしての実力はご存知の通りかと思います。

アルバム、ファッション、人気曲など、実力のあるウィズ カリファだけに、感じる疑問も多いのではないでしょうか?

ここではそんな彼の周辺情報をまとめつつ、輝かしい軌跡に迫っていきます。

ウィズ カリファのプロフィール

wizkhalifa.comより出典

出生名 Cameron Jibril Thomaz(キャメロン・ジブリル・トーマズ)
アーティスト名 Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)
生年月日 1987年9月8日
身長 193cm
出身地 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッツバーグ
レーベル Rostrum、Warner Bros、Atlantic、Taylor Gang

両親が3歳の頃に離婚し、母子家庭で育った彼は、軍人であった母親の影響で、ドイツ、イギリス、日本と世界を転々としました。各国の様々な文化に触れてきた影響もあり、幼い頃から、”Wisdom”(聡明)というあだ名を付けられ、賢い子であったといいます。

彼のラッパーネームの由来は、この”Wisdom”から来ています。頭のWisを取り、ファーストネームをWizと名付け、ラストネームには、アラビア語で「成功者」や「リーダー」を意味する”Khalifa”を付けました。


レーベル契約と、その後の軌跡

 

draisgroup.comより出典

世界を転々としたのち、彼の故郷となるアメリカのピッツバーグへと移住する事となるのですが、そこで彼は、10代より楽曲の自主制作をスタートさせます。彼が制作した楽曲はすぐさまインディーズレーベル(ロストラムレコード)の目に留まる事となり、レーベルの社長から「ダイヤの原石のようだ、何か特別なものを持っている」という評価を得た彼は、高校生にしてそのレーベルと契約を結ぶ事になりました。

そして、2006年にデビューアルバム『Show and Prove』、2009年に2ndアルバム『Deal or No Deal』を立て続けにリリースします。ちなみに、2ndアルバム『Deal or No Deal』は、全米ヒップホップチャートで10位を記録しました。

彼の知名度が爆発的に上がるきっかけとなったのは「Black and Yellow」という楽曲でした。曲名の意味である「黒と黄」とは、彼の地元ピッツバーグのモチーフとされているカラーであり、地元のNFLチームである「ピッツバーグ・スティーラーズ」のモチーフ色でもあります。地元をレップ(Represent)したこの曲は、全米シングルチャート1位を記録し、大ヒットとなりました。また、Snoop Doggと元Three 6 MafiaのJuicy Jをフィーチャリングで迎え、リミックスも制作されました。ウェストコーストとサウスの重鎮二人から同時にフックアップされる事となったのです。なお、この二人のフックアップはそれ以後も続き、Snoop Doggについては、共にコラボアルバムを制作する事となり、Juicy Jについては、Wiz Khalifa自身のレーベルTaylor Gangに招き入れ、共に活動していく仲間となりました。

またたく間にスターダムへとのし上がった彼は、「ワーナー・ブラザーズ」「アトランティック・レコード」といった王手レーベルと次々と契約を結びます。そして2011年に3rdアルバム『Rolling Papers』、2012年に4thアルバム『O.N.I.F.C.』がリリースされ、いずれもプラチナを記録しました。


ウィズ カリファのファッション

wmg.jpより出典

彼のファッションの特徴の一つとして、ヒッピーのようなラフな格好に、ハイブランドを落とし込むスタイルが挙げられます。ヒッピーとは、既成の社会の枠組みや制度へのカウンターカルチャーとしてアメリカで1960年代後半におこったムーブメントです。先に挙げたJimi Hendrixも、このムーブメントの一端を担った事もあり、ファッションのバックボーンが伺えます。

愛用しているハイブランドは、Chanel、Saint Laurentなどが挙げられ、最近ではラグジュアリーストリートであるOff Whiteなども着用しています。ラフな格好の中に自然にハイブランドを溶け込ませるスタイルが特徴として挙げられます。

また、彼の身なりは時として、ロックギタリスト史に名を残した偉大なアーティストJimi Hendrixに類似していると評されます。事実、彼もインタビューなどで、Jimi Hendrixのファッションに影響されたと公言しています。ファッションのみならず、その細身で端正なルックスも、Jimi Hendrixを連想させます。


ウィズ カリファの人気曲

Black and Yellow

先程ご紹介しましたが、地元ピッツバーグのカラーである「黒と黄色」をテーマとしてたこの曲は、彼の知名度が爆発的に上がるきっかけとなった驚異の「地元レペゼン・ソング」です。全米シングルチャート1位を記録し、社会現象となりました。

See You Again

シンガーソングライターのCharlie Puthをフィーチャリングで迎えたこの曲は、映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』の劇中歌として使用されました。この曲は、主演のポール・ウォーカーがクランクアップ前に不慮の事故で亡くなった事もあり、彼の追悼曲として書かれました。天国の彼に、またいつか会おうよと語りかけているようで、涙を誘います。

Young, Wild and Free

次に紹介するのが、Snoop Doggとの合作である、このウィード賛美歌。この曲は、Snoop DoggとWiz Khalifaが共同製作し、そして共演も果たした映画『Mac & Devin Go to High School』のサントラとして制作されました。
学園物のコメディであるこの映画では、Wiz Khalifaがなんと高校生役として出演しています。彼の俳優業が本格的に始まるきっかけともなりました。

Still Wiz

2020年にリリースされたこの曲は、言わずとしれた、ウェストコーストの大御所Dr. Dreの『Still D.R.E.』をサンプリングし、現在のトラップビートで仕上げた曲です。Dr.Dreは、Snoop Doggの才能を見出し、世に送り出した人でした。Dr.Dre、Snoop Dogg、Wiz Khalifa、まるで親子三代に渡る物語を見ているような気がしてなりません。Wiz Khalifaが祖父を称え、ラップしているかのように聴こえます。自分をフックアップしてくれたウェストコーストへのリスペクトを忘れない、そんな彼の男気を感じさせます。


いかがでしたか?

Wiz Khalifaの功績を辿ってきましたが、改めて、彼は運も実力も備わったラッパーであると感じさせられます。

然るべき時にチャンスが舞い降り、然るべき時に自分の実力をもって、成功を収めていく。

彼の言葉 、”Good Things come in good time”はまさに彼の人生を表わす言葉ではないでしょうか。

留まる事を知らないWiz Khalifa、今後も彼に目が離せません。

USラッパーについてもっと知りたい方は「USラッパー20選【2020年最新版】」を参考にしてください。