MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 フリースタイルダンジョン制覇までと、ファッション、代表曲を知る。

長野が生んだナチュラル・ボーン・ラッパー MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻。

彼はラップ歴わずか3ヶ月でBSスカパー!『BAZOOKA!!!高校生ラップ選手権』に出場し、その素朴な見た目を裏切るバイブスのフリースタイルで1回線を突破し注目を集めたラッパーです。そして、第6、7回大会では史上初の2連覇を果たし、その名を全国に馳せました。その後『UMB』や『戦極MCバトル』テレビ朝日系番組『フリースタイルダンジョン』などでも活躍し、今や日本の若手ラッパーを代表する1人となっています。

今回はそんなMC☆ニガリa.k.a赤い稲妻の、プロフィールやフリースタイルダンジョンでの戦歴、ファッションや代表曲について紹介し、MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻の魅力について知っていただけらと思います。

 

MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻のプロフィール

bs-sptv.comより出典

出生名 羽柴教生(はしば かずき)
生年月日 1996年12月30日(24歳)
身長 178cm
出身地 長野県伊那市
レーベル Libra Records

生い立ちから高校選ラップ選手権2連覇まで

kai-you.netより出典

MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻こと羽柴教生は1996年、長野県伊那市に生まれました。幼少期に聴いていた音楽は「その時の流行の音楽」「親父が聞いていた、CD、チャゲアスとか、長渕剛とか、、、わかんないっす(笑)」と、インタビューでは答えています。

MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻の「ニガリ」の名前には特に意味はなく言葉の響きで選んだのだそうです。「赤い稲妻」は、中学の野球部時代に先生がくれた赤いユニフォームを1人だけ着ていたニガリについたあだ名で、中学時代の楽しい思い出を忘れたくないから、という理由でつけられた名前なのだとか。ニガリは中学までは野球少年だったのですね。

ニガリがラップを始めたきっかけは、高校生になった時、友達と行ったカラオケだったそうです。そしてラップ歴わずか3ヶ月で第3回高校生ラップ選手権に出場し、1回選を突破します。

1回選の相手はGOMESSでした。後にニガリとGOMESSの2人は東京で同居するほどの仲の良さになるのですが、ニガリがTwittterの裏垢でGOMESSをディスったのをきっかけに不仲になってしまいました。その裏垢も成りすましなのではないか、という噂もありますが、真相はわかりません。そんな2人の対決がニガリのデビュー戦だったのかと思うと、感慨深いものがありますね。

ニガリの高校生ラップ選手権初出場は2回選敗退、という結果に終わりました。相手は現在でも世界的に注目を集めているHYADAM。しかしニガリの戦いぶりは会場を大いに沸かせていました。

後のYouTubeでのインタビューでは「(ラップを始めたのは)たぶん暇だったんだと思う。ラップ選手権もまさか(勝つなんて)って感じだった。」とニガリは語っています。その力の抜け具合が、ニガリのフリースタイルバトルでの強さの理由なのかもしれません。

次の第4回高校生ラップ選手権でも1回戦突破。2回選は第1回大会の優勝者T-Pablow相手に善戦しましたが、バトルには破れてしまいます。ちなみにT-Pablowは今大会で優勝を納めています。

第5回大会では2回選でRy-Laxに破れています。Ry-Laxは現在でも北海道を中心に活躍しているラッパーです。

第6回大会でニガリは初優勝を果たします。この大会で高校生ラップ選手権のベストバウスの1つとして語り継がれているのはニガリの2回選、言xTHEANSWERとのバトルです。このバトルは延長戦にまで持ち込まれるほどの熱戦でした。準決勝ではS-MA BISKET、決勝では沖縄のRude-αを倒し、4回目の出場でニガリはとうとう高校生ラップ選手権のトップの座をつかみ取りました。

そして第7回大会。言xTHEANSWERとの決勝戦では再びの延長戦にまでもつれ込み、ニガリは史上初の高校選ラップ選手権2連覇を果たしました。高校卒業後、ニガリは地元長野を離れ、2014年東京へ。アルバイトをしながら日本全国のライブをこなしつつ、『UMB』や『戦極MC BATTLE』などのMCバトルでも好成績を収めていきます。


フリースタイルダンジョンで100万円を獲得

kai-you.netより出典

2018年6月6日放送の『フリースタイルダンジョン』でMC☆ニガリa.k.a赤い稲妻は晋平太、Lick-Gに続き、史上3人目に100万円を獲得しました。

『フリースタイルダンジョン』はチャレンジャーが「モンスター」と呼ばれる強豪ラッパーと戦い、勝ち抜いて賞金獲得を目指す番組。「ダンジョン」という番組名、プロの強豪ラッパーのことを「モンスター」と称していることなど、従来のMCバトルRPG要素を取り入れたのが特徴のフリースタイルバトル番組です。

ニガリがチャレンジャーとして『フリースタイルダンジョン』で100万円を獲得した、その全バトルについて解説していきたいと思います。

1st Battle 

高校生ラップ選手権覇者同士となった烈固とのバトルです。フロウとライムを量で勝負とばかりに叩き込む烈固ですが、ニガリの落ち着いたフロウはしっかりとオーディエンスの耳にパンチラインを届けます。Round1の最後のバースでニガリが唱える般若心境に会場が沸きます。Round1は4対1でニガリの勝ち。

Round2ではニガリのフロウはさらにオーディエンスを引きつけます。「お前のラップ聞いてて俺上がれません、適当、感覚でのせてけよ。お前のラップはリズム 理詰め 理詰めすぎてつまらない」というパンチラインには、ニガリのリズムとライムのセンスの良さが詰まっています。Round2は5対0でニガリがクリティカルヒット(満場一致)5対0で勝ちです。

2st Battle

呂布カルマとの対戦。「俺がいなきゃバトルシーンは盛り上がらねえみたいだから」と余裕をかます呂布カルマにニガリは怯むことなく応戦し、Round1は3対2でニガリが勝ちます。

Round2では、呂布カルマが「ニガリ」から「碇」とライムし、自分を「海賊スタイル、すべてを奪いにやってきた。」と繋げるのに対し、ニガリは「海無い長野の山賊スタイル」とアンサー、フリースタイルの上手さを見せます。その後の「おめえの身包み剥がして、いや俺そのシャツ着ません」も呂布カルマの柄シャツを上手くいじったディスだと思います。Round2もクリティカルヒットでニガリの勝ちでした。

3st Battle

崇勲とのデブのディスり合いとなったROUND1は3対2でニガリの勝利。

ROUND2も明らかにニガリの方がオーディエンスを沸かして3対2でニガリの勝利でした。ROUND2の最後のバースでニガリが歌う「俺は何もねえ 平々凡々の俺がかますフリースタイル」はニガリのラッパーとしてのスタイルをよく表したパンチラインだと思います。

4st Battle

輪入道とのバトル。アウトロー感を打ち出してくる輪入道に対して全くバイブスを乱すことなく応戦するニガリ。「輪入道」から「ニュートン」とライムし「万有引力」と繋げるニガリに対して万有引力を引き継いでアンサーする輪入道が強さを見せてROUND1は輪入道が2対3で勝ちます。

ROUND2は冒頭から下ネタに走る輪入道に対し、声が枯れてきたニガリも自分のスタイルを乱すことなく「ラップするだけだ この声が枯れてもSoulは枯れちゃいねぇってことさ。」とアンサーしオーディエンスを沸かします。ROUND2では3対2でニガリが勝ち、勝負はROUND3に持ち込まれます。

ROUND3では先攻をとったニガリは「リズムキープが一辺倒」と輪入道をディス。その後もニガリのフロウの心地良さは圧倒的で、勝負はニガリのクリティカルヒットで終わります。

FINAL Battle 

般若との最後のバトルはニガリの圧勝でした。「オーラがモンスターの中で一番小せえ」とディスるニガリに対して般若は明らかに言葉に詰まっているように見えました。実際その後の般若のリズムもワードも一辺倒に。「ボケボケボケ!」と繰り返すだけの般若に「その程度かボケ!」と返したニガリがあっさりクリティカルヒットで100万円を勝ち取りました。一見素朴な田舎の少年風のニガリが、アウトロー丸出しの般若をあっさりノックアウトする、非常に痛快な勝利でした。


MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻のファッション

clubg.jpより出典

MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻のファッションは「こだわりがない」のがこだわりです。

いつもキャップにパーカーと太めのジーンズというスタイル。「格好が適当すぎる。」「なんだそのクロックスは。」などと、バトルでもそのファッションをディスりの対象にされることが多いニガリですが、決して自分のスタイルを崩すことがありません。

『戦極MC BATTLEx池袋パルコ ROOF TOP MC BATTLE』で行われた「ファッション」というテーマでのバトルではニガリは冬にもかかわらずいつものパーカーに短パン、下駄というスタイルで鎮座DOPENESSと対戦しています。鎮座DOPENESSは冒頭のバースで「ニガリはちゃんとファッションを極めてる ニガリだって一瞬でわかるそのファッション」と、ニガリのファッションを評しています。


MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻の代表曲

こんばんは

上京後に音楽制作を始めたニガリの旅立ち卒業ソングとも言える曲です。YouTubeでも100万再生を突破しています。

 

GET UP

2017年にitunesでリリースされたシングル。スムースでエモーショナルなトラックはヒップホップビートメーカーとジャズキーボティストによる謎のユニットGAJによるもの。Kendrick Lamarの『D.A.M.N.』など、有名アーティストの曲を多数手がけてきたMike Bozziがマスタリングを担当しています。

 

真っ向勝負 feat.MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻、KOPERU、CHICO CARLITO、晋平太

KEN THE 390によるMC☆ニガリa.k.a赤い稲妻、KOPERU、CHICO CARLITO、晋平太のフューチャリング曲です。KEN THE 390のデビュー10周年を記念して制作された曲です。豪華メンバーの中でもニガリのラップはワイルドで存在感たっぷり。ロックなトラックも凄くかっこよく、Rage Against the Machineを想起させます。


いかがでしたでしょうか?わずかラップ歴3ヶ月での高校生ラップ選手権への参戦から、その後もラッパーとしてますます成長を続ける、MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻、の魅力について、少しお分かりいただけたのではないかと思います。

高校生ラップ選手権についてもっと知りたい方は「高校生ラップ選手権の歴代優勝者たち【第1回〜第16回】」を参考にしてください。