HARDY ラッパー人生、ファッション、代表曲を解説します。

高校生RAP選手権に計6回出場という実績を持ち、第14回高校生RAP選手権では優勝を飾ったHARDY。

どんなビートでも乗りこなすその柔軟なビートアプローチや、冴えたワードセンスなどが話題となりました。

本記事では、そんなHARDY生い立ちや、高校生RAP選手権優勝までの軌跡、また現在の活動について探っていこうと思います。

また、彼のファッションや代表曲など、気になる点にも触れていきます!

 

HARDYのプロフィール

HARDY公式Twitterより出典

本名 松田 隼人(まつだ はやと)
アーティスト名 HARDY
誕生 2000年
身長 推定170cm台前半
出身 大阪府 大阪市 西成区
レーベル 一二三屋

HARDYの生い立ち

HARDY2000年に、大阪府大阪市西成区で生まれました。

HARDYは幼少の頃から、学校をはじめとする「社会の枠組みに自分が所属する」ことに疑問を覚えていました。例えば、「なぜ学校は同じような教育を受けさせ、同じような人間になれと強要するのか」と。教師の側から見れば、彼はただの不良に映っていたのかもしれません。しかしHARDYには、自分の考えを突き通すことが何より大事である、という確固たる信念がありました。

事あるごとに自分の前に立ちふさがる学校のような空間に対し、日々抵抗を感じていました。そんな行き場のないフラストレーションを抱えていたHARDYでしたが、中学生の頃にラップに出会い突破口が開かれていきました。やり場のない思いや、自らの生き様をラップを通じて表現し、アウトプットしていこうと考え始めるのです。

まずは、仲間内でフリースタイルをするところから始まりました。最初は手探りながらも、ラップを通じて自己表現していくことで、「俺の進む道はラップしかない」と感じ始めます。その後も鍛練を続け、着実に自身のラップスタイルを確立していったHARDYは、高校一年の時に、本格的にラッパーを目指すべく高校を中退します。そして、自身のさらなるスキルアップのため、その年に高校生RAP選手権に応募します。そこで彼は見事オーディションに合格し、この大舞台に出場することになります。


高校生RAP選手権での優勝から現在まで

kai-you.netより出典

HARDYは、高校生RAP選手権計4回出場して優勝を飾り、優勝後も2回出場しています。ここで、HARDYの高校生RAP選手権優勝までの戦績を見ていきましょう。

11回:初出場で初戦敗退。後に覇者となるG-HOPEに敗れる。

12回:初戦敗退。後に覇者となるCore-Boy(現Novel Core)に敗れる。

第13回:決勝まで勝ち進むも、第11回で敗れたG-HOPEと再戦し、またも敗れる。

14回:再び決勝戦に進み、後に覇者となるRed Eyeとの激闘の末、初優勝

HARDYのバトルのスタイルの特徴として、フロウで場を沸かせたり対戦者同士が鼓舞するような流れに持っていくスタイルが挙げられます。

過去には、MCバトルにおける自分の方向性について思い悩んだこともありましたが、そこで彼は、バトルで勝利を収めるには、バトルを達観した上で、余裕を持ってラップをすることが何より大事であるという考えに行き着き、こういったスタイルを確立しました。

またHARDYはMCバトルラッパーとして高い知名度を持つ一方で、早い段階から、音源発表やライブ活動などの音楽活動も始め、その音源にも定評があります。

大阪の伝説的ヒップホップグループである韻踏合組合のクルー、HIDADDY(高校生RAP選手権のレフェリーを務めていたことでも有名です。)が経営するアパレルショップ / 音楽レーベルの一二三屋から、2017年にファーストEP『After Kissin』をリリースするなど、高校生の時から既に、その音楽活動に高い関心が寄せられていました。

また、14回高校生RAP選手権で優勝を飾った際、優勝と同時にLINE RECORDS賞も獲得し、LINE MUSICからの楽曲リリースの権利を得たHARDYは、ビートメイカーにヒップホップユニットGAGLEのDJ MITSU THE BEATSを迎え2018年に楽曲『Are You Ready』をリリース。youtubeにアップロードされたMVは10万回再生を超えるなど、一躍シーンで話題となりました。

今後さらに本格化していくであろうHARDYの音楽活動に、期待が高まります。


HARDYのファッション

hifumiya.comより出典

 

大阪のアパレルショップ一二三屋の店員としての肩書きも持つHARDYは、一二三屋で取り扱うウェアをよく着用しています。このロンTのブランドは、Drip and Rollといい、一二三屋で取り扱う人気ブランドです。

またHARDYは、一二三屋で展開しているオリジナルアイテムも頻繁に着用します。このキャップは、アメリカのタバコメーカー、ナチュナルアメリカンスピリットのロゴをサンプリングし、「アメリカン」を、一二三屋が存在する大阪の「アメ村」でもじったアイテムとなっています。


HARDYの代表曲

HARDY – Normal Day

こちらは、2017年に一二三屋よりリリースされたファーストEP『After Kissin』の収録曲です。90sライクな太いビートに、HARDYのタイトなライミングが光る一曲。

 

HARDY – ARE YOU READY

第14回高校生RAP選手権で優勝を飾ると同時に獲得したLINE MUSICからの楽曲リリース権により、2018年にリリースされた楽曲です。この曲は、HARDYがかねてよりビート提供を望んでいたヒップホップユニットGAGLEのビートメイカー / DJであるDJ MITSU THE BEATSがビートを手掛けています。自身の今後の展望をラップした一曲。

 

Young Yujiro – Shinogi(Feat. HARDY)

2019年発表のこの楽曲は、同じ大阪で活動し、交友のあるラッパーYoung Yujiroに客演として迎えられた一曲です。トラップビートの上で高速ラップを披露したことにより、一躍シーンで話題となりました。


以上、HARDYの生い立ちから、高校生RAP選手権での優勝、そして現在の活動についてふれてきましたが、いかがでしたでしょうか。

気になるファッションや、代表曲なども知ることで、HARDYの人物像を少しでも感じていただけたら幸いです。

高校生RAP選手権で優勝を飾り、現在は楽曲発表やライブを中心に精力的に活動を繰り広げているHARDY。

彼の快進撃に、今後も目が離せません!

高校生ラップ選手権についてもっと知りたい方は「高校生ラップ選手権の歴代優勝者たち【第1回〜第16回】」を参考にしてください。