【高校生ラップ選手権 優勝者】Kay-onの生い立ちと今、代表曲を知る。

第2回高校生ラップ選手権の優勝者で、当時は高校生とは思えないハイレベルなフロウで会場を沸かし、日本のHIPHIP界隈で話題になったKay-on。

その後1度活動をやめましたが、現在は兄でR&Bシンガーのkwiseonと活動を共にしています。

今回はそんなKay-onのプロフィールから高校生ラップ選手権 優勝者となるまでの道のり活動休止、現在の活動、楽曲を詳しく紹介していきます!

Kay-onのプロフィール

Kay-on Twitterより出典

本名 不明
アーティスト名 Kay-on
生年月日 推定1994年-1995年
身長 不明
出身地 大阪
出生地 韓国
事務所 無所属
レーベル 無所属

Kay-onの高校生ラップ選手権 優勝者となるまでの道のりと活動休止

韓国生まれ大阪育ちのKay-onは、R&Bシンガーの兄の影響で幼少期からHIPHOPやブラックミュージックを聴き始めます。この環境こそが、後に高校生ラップ選手権絶賛されるKay-onのラップやフロウセンスを養ったのかも知れません。小学校高学年の時にキングギドラの『空からの力』を初めて聴いたのがキッカケで、リリックを書くようになります。その頃から、キングギドラをはじめ自身で積極的にHIPHOPを聴き始め、洋楽も聴くようになったと言います。キングギドラの『空からの力』はグループのデビューアルバムで、当時日本のHIPHOPシーンにかなりの影響を及ぼしました。Kay-onもその影響を受けた1人だったようです。そして本格的にリリックを書き始めたのは中学2年生の頃でした。

読者の皆様の中で、「中学時代に周囲にリリックを書いているドープな友人がいた」という方は少ないのではないでしょうか?当時は2000年代の後半ですが、この頃「戦慄 MC BATTLE」が開催されていたり、後の高校生ラップ選手権やフリースタイルダンジョンに繋がる、ラップ界の盛り上がりがあったと思われます。その盛り上がりに同調するように、Kay-onは邁進していくのです。

中学3年生の頃には初ライブを成功。それ以降1~2回ライブを経験しただけで、第2回高校生ラップ選手権に出場することとなります。Kay-onにとって経験の浅さは関係なく、決勝で見事GOMESSを打ち破って優勝。審査員のZeebraやSEEDAから高評価を受けていました。

現在の日本語ラップシーンの先頭に立つT-PablowやYZERRも高校生ラップ選手権出身で優勝を果たしています。彼らに肩を並べていたKay-onですが、もともとMCバトルには興味がなかったと言います。MCバトルやフリースタイルラップに興味が無かったのに、何故高校生ラップ選手権に出場しようと思ったのか。Kay-onは「この番組に出たら一気にチャンスを掴めるんじゃないか」と当時のことを振り返っています。前述にあるT-PablowやYZERRも高校生ラップ選手権で一気に知名度が上がり、BADHOPとして成功し現在のHIPHOPシーンの最前線を歩んでいます。MCニガリa.k.a.赤い稲妻や裂固、じょうなどの歴代優勝者も同大会でラッパーとして知名度を上げました。歴代優勝者と同様にKay-onも、アンダーグラウンドで下積みし成り上がるしかなかった一昔前の方法ではなく、「高校生ラップ選手権 優勝」という新たな方法で可能性を切り開きました。

見事優勝を果たしたKay-on、その後は順調にラッパーとして活動しているのかと思いきや、実はそうではありません。詳しい経緯は分かりませんが、一度活動をやめているのです。高校生ラップ選手権であれほどのスキルを繰り出し優勝を果たしたKay-onだけに、よっぽどの事情があったのでしょうね。


Kay-onの活動再開と今は?

一度活動を休止したKay-onですが、現在はR&Bシンガーの兄・Kwiseonと共同でトラックを作りながらラッパーとしての活動を再開しています。

活動を再開した理由も不明ですが、YouTubeやKay-onのInstagram、Twitterにトラックがアップされているので、ぜひチェックしてみて下さい。Instagramに関しては、2ヶ月に1回、多い時で1ヶ月に2回くらいの頻度で新しいトラックがアップされています。RemixやDJ下拓プロデュースのトラックもあり、多彩なラップが展開されています。

また、『SAND₩ICH GANG』という名義でも活動していて、Apple MusicやSpotify、LINE MUSICなどの音楽ストリーミングサービスで配信もしています。(もちろんKay-on名義でも配信しています)


Kay-onの主な楽曲

Laugh Now Cry Later (Drake Remix)

米人気ラッパー・Drakeの人気曲『Laugh Now Cry Later』の日本語Remix。Kay-onのラップとKwiseonの高い声が非常にマッチした楽曲です。

 

Welcome(Prod.by 下拓)

日本で有名なDJ兼トラッカメーカー・DJ下拓プロデュースのトラックです。在日韓国人であるKay-onの想いがリリックに込められていて、MVも度々その風景が映し出されています。Kay-onのリアルが聴けるトラックでおすすめです。

 

LOSER Part.2(Remix)

BIGBANGの人気曲『LOSER』のRemixで、兄のKwiseonも参加しています。このMVを見た視聴者からは「本家より良い」との評判もあるほどです。


いかがでしたか?

高校生ラップ選手権で脚光を浴びたKay-onが、兄と一緒に音楽活動を再開した今までを追ってきました。

精力的に活動するKay-onは、ヒップホップシーンのスターダムにのし上がることはできるのでしょうか?

今後の活動に要注目です。

高校生ラップ選手権についてもっと知りたい方は「高校生ラップ選手権の歴代優勝者たち【第1回〜第16回】」を参考にしてください。