Leon Fanourakisの生い立ちとファッション、楽曲を徹底解剖!

近年、若者を中心に、ラップバトルを始めとするヒップホップブームが再燃しております。そのブームの火付け役となったトーナメント番組「高校生RAP選手権」「ラップスタア誕生!」に出場し、そのいずれのトーナメントでも優勝者となったラッパー、Leon Fanourakisをご存知でしょうか。

彼は、その輝かしい実績によって、またたく間にヒップホップシーンの期待の新星となりました。また、ラッパーのANARCHYが主宰するレーベル、1%と契約を結ぶ事にもなり、今後さらに本格化していくであろう彼の音楽活動に、ヒップホップシーンからは大きな期待が寄せられています。

ここでは、そんな彼の生い立ちから、彼が成功を収めていくまでの経歴を辿っていきたいと思います。また、彼の代表的な楽曲や、ファッションなどにも触れる事で、彼の人物像にも迫っていきたいと思います。

Leon Fanourakisのプロフィール

iflyer.tvより出典

出生名 山田レオン
アーティスト名 Leon Fanourakis(旧:LEON a.k.a. 獅子)
生年月日 1998年12月22日
身長 172cm
出身地 神奈川県横浜市中区元町
レーベル 1%

Leon Fanourakisの生い立ちから現在まで

Leon Fanourakis(旧:LEON a.k.a. 獅子)は1998年、神奈川県横浜市中区元町で、ギリシャ韓国をルーツに持つ母親と、日本人の父親との間に生まれました。母親はメジャーデビュー経験のあるシンガー、父親は様々な楽器を演奏する会社員と、芸術肌な両親の元で生まれました。

両親の影響で常に音楽に触れて育ったLeonは、小学生にして早くも音楽に興味を持ち始めたようで、Linkin ParkRed Hot Chili Peppersなどのラップロック寄りのロックミュージックに興味を抱き始めました。そしてその延長線上で、Linkin Parkとコラボアルバム(Linkin Park, JAY-Z『Collision Course』(2004年))をリリースしていたラッパー JAY-Zを知り、ラップの格好良さに目覚めたLeonは、それ以後ヒップホップに力を注いでいく事となります。

中学生になり、実際にラップで音楽活動を始めたいと決心したLeonは、ミュージシャンである母親の繋がりで、地元横浜のヒップホップグループHOOLIGANZに弟子入りし、彼らからラップの手ほどきを受けました。

高校生になり、ラッパーとしての自分の知名度を上げたいと思い立ったLeonは、当時ヒップホップシーンで話題となっていた高校生限定のラップバトルトーナメント番組「高校生RAP選手権」に応募する事となります。第3回目トーナメントから最終トーナメントの常連となりますが、そのエキゾチックなルックスから生み出される、低音ボイスのレイドバックしたラップが話題となりました。そして、第8回目にして優勝を勝ち取り、シーンで一躍時の人となりました。

その後、活動の主軸をラップバトルから楽曲制作へとシフトさせたLeonは、同郷の先輩ラッパー、サイプレス上野が主宰するドリーム開発に所属し、2018年に自身初となるEP『Beat to death』をリリースしました。

さらにLeonは、自身のキャリアのステップアップとして、これまたシーンで話題となっていた番組「ラップスタア誕生!」(楽曲で競い合う形式のトーナメント番組)に出演します。変幻自在なフロウと、圧倒的なグルーヴ感で話題をさらい、ここでも見事に優勝を飾る事となります。そして、若手ラッパーとしてはトップレベルと言われるまでに、その実力をとどろかせました。

Leonの快進撃はさらに続き、「ラップスタア誕生!」で審査員を務めていたANARCHYにその才能を見出され、ANARCHYが主宰するレーベル、1%と契約を結ぶ事になります。またこれを機に、当時名乗っていたステージネームLEON a.k.a. 獅子から、Leon Fanourakis(Fanourakisは母親の旧姓)へ改名する事となりました。そして2019年、満を持して1%から1stアルバムCHIMAIRA』をリリースする事となりました。

同年2019年にニューヨークのラップユニットThe UnderachieversのAKTHESAVIORと出会い、意気投合した事により、今年2020年にコラボEP『FLATBU$H ¥EN』をリリースしました。その活動の場が日本のみならずワールドワイドなものになりつつあるLeonの、世界を股にかけたさらなる活躍が期待されます。


Leon Fanourakisのファッション

kai-you.netより出典

Leonのファッションの特徴としては、Fucking AwesomeやHUFなどのスケーターブランドから、adidasやSTARTERなどのスポーツブランド、そしてLafayetteなどのストリートブランドなど、幅広いジャンルのブランドを使用することが挙げられます。中でも、地元のストリートブランドLafayetteは昔から好んで着用しており、自身のMVで、Lafayetteのパーカーを着用して出演するほど、愛用しています。

また、髪型やグリルズも、特徴です。Leonのトレードマークとなっているこの髪型は、ブレイズと呼ばれるものであり、A$AP RockyやLil Yachty、Travis Scottなど、名だたるアメリカのラッパー達がこの髪型を始めた事によって、現在ラッパーの間でトレンドとなっている髪型です。グリルズについては、ラッパーを象徴するアイテムという事で、自分のスタンスを示すために装着しているようです。そんなLeonのブレイズとグリルズからは、Leonのラッパーとしてのアティテュード、そしてLeonのUSライクなファッションの志向が感じ取れます。


Leon Fanourakisの楽曲

F9ck it up

こちらは、Leonの殆どの楽曲を手掛けている、地元横浜の盟友であるビートメーカーYamieZimmerがビートを手がけた、2019年1stアルバム『CHIMAIRA』の収録曲です。歪んだベース、不気味な逆再生の歌声、無機質なビートの上で、Leonが様々なリズムを使い分けて畳み掛けるようにラップしていくこの曲は、トラップミュージック好きを唸らせる内容となっています。

 

BOUNCE feat.SANTAWORLDVIEW

こちらも、盟友YamieZimmerがビートを手がけた、2019年1stアルバム『CHIMAIRA』からの一曲です。この曲では、YamieZimmerと同じように、高校生の頃から古くからの仲であるSANTAWORLDVIEWをフィーチャリングに迎えています。Leonの身の回りの仲間だけを集めて作った、彼らのノリを体現する一曲となっています。

 

#SHIBUYAMELTDOWN feat. Psy P, Melo & SANTAWORLDVIEW

こちらも、2019年1stアルバム『CHIMAIRA』収録曲で、ビートは勿論YamieZimmer製です。フィーチャリングには、お馴染みのSANTAWORLDVIEWと、そして何と、世界的な人気を誇っている中国のヒップホップグループ、Higher BrothersからPsy PとMeloを迎えた一曲となっています。Higher Brothersとは、スタジオでのセッションを通じて親交を深め、そして共に楽曲制作をする流れとなったそうです。


いかがだったでしょうか?

「高校生RAP選手権」「ラップスタア誕生!」での優勝から、レーベル 1%と契約の契約まで、経歴を知ることで彼の人物像を知ることができたかと思います。

また、2020年はレーベルの主宰者ANARCHY含め、YouTubeの「TOKYO DRIFT FREESTYLE」に参戦したことも記憶に新しいです。

シーンの最前線で精力的に活動しているLeon Fanourakis。本当の「ラップスタア」になる日もくるのかもしれません。

高校生ラップ選手権についてもっと知りたい方は「高校生ラップ選手権の歴代優勝者たち【第1回〜第16回】」を参考にしてください。