ラッパー じょうの生い立ちから人気ラッパーになるまでの道のり。

2016年8月、日本武道館で行われた第10回高校生ラップ選手権。日本一の高校生ラッパーを決める、バラエティ番組「BAZOOKA!!!」プロデュースの大会です。第10回はこれまでの歴代チャンピオンやファン投票で決まった強者が出場する、記念すべき大会。そして決勝で見事T-Pablowを破り、チャンピオンに輝いたのが じょう です。

その他にも数々のMCバトルに参戦。若手ラッパーの中では、フリースタイルの代表格といっても過言ではありません。またトラックメイカーDJ ゆの とのHIPHOPクルー「NA3TY」では精力的に楽曲制作をし、インパクトのあるMVが話題です。

今回は、そんなじょうの生い立ちから人気ラッパーになるまでの道のりをご紹介します!

 

じょう のプロフィール

 

kai-you.netより出典

出生名 松島 丈(まつしま じょう)
アーティスト名 じょう
生年月日 1996年12月31日
身長 170cm
生誕地 大阪府 大阪市 東住吉区
出身地 大阪府 大阪市 東住吉区
レーベル ILL HOMIES Production.


じょう の生い立ちから人気ラッパーになるまで

じょうは1996年12月31日に、大阪府大阪市の東住吉区で生まれました。特別音楽に囲まれた生活を送るでもなく、一般的な家庭で育ちます。しかし気がついた時には、HIPHOPを聴いたり、MCバトルのDVDを見て過ごしていたようです。そんな中、じょうにはトラウマとなる事件が勃発。中学2年の夏、じょうに対する執拗ないじめが開始。仲良かった友人達から急に無視され、辛い日々を送ります。そんなじょうを励ましたのが、Zeebra ・Kダブシャイン・DJ OASISからなる伝説のラップグループ”キングギドラ”です。朝起きて学校に行くのが憂鬱な日も、キングギドラのラップを聴いて奮い立たせていたと語ります。その後、じょうはしだいにラップの練習を開始し、オリジナルのラップも作っていきました。

高校生になったじょうは、ますますHIPHOPの世界へ魅了されていきます。そして日々の成果を試すためにも、2014年10月に開催された第6回高校生ラップ選手権へ初出場。1回戦では実力派女性ラッパーMC frogを下しますが、2回戦で当たったSNOZZZに敗れます。しかしじょうは敗戦によって落ち込むことなく、日々ラップの技術を磨いていくのです。そして2016年8月、視聴者投票によって選ばれたじょうは、歴代チャンピオンが出場する第10回高校生ラップ選手権に出場。総勢16人によるトーナメントを順々に勝ち上がり、決勝では優勝候補のT-PABLOWと激突。これまでの闘いから会場のお客さんを味方につけていたじょうは、接戦の末なんとか勝利します。誰もが予想もしなかった結果に驚きましたが、同時にいじられている子たちへ希望を示したことは間違いありません。優勝を掴み取ったじょうは、インタビューにて「僕には闇しかなかった。でも僕の人生に1つだけ光があった。それがヒップホップだった。」と語りました。

じょうは第10回高校生ラップ選手権の優勝以降、数多くのMCバトルに参戦します。ULTIMATE MC BATTLEやKING OF KINGS、戦極 MCBATTLEに出場。戦極MC BATTLE第15章大阪予選では優勝、U-22 MC BATTLE 2018優勝、KING OF KINGS 2018西日本予選準優勝、戦極MC BATTLE第19章準優勝など、戦績もとても優れています。またAbemaTVで放送された、「フリースタイルダンジョン」にも多数出場。2016年に放送された「フリースタイルダンジョン3rd season」には、TEAM ニガマムシとしてRude-α・MCニガリa.k.a. 赤い稲妻と共に出場。その後も4th season、5th seasonにも出演し、ド直球のディスラップでさらに知名度を広げました。

じょうは献身的にMCバトルに参戦すると同時に、積極的に楽曲制作も開始。2016年2月に、元々交友のあったDJ”ゆの”から東京でのライブに誘われます。当時じょうは葬儀屋で勤めていましたが、ゆのからの連絡がきっかけとなり1週間後に退職。その後4月には、ゆのとHIPHOPクルー「NA3TY(旧:Nasty Nit)」を結成します。主に関西圏内で活動し、11月にはアルバム「DIS CLOSE」をリリース。そして数々のMCバトルやメディアに出演しながらも、楽曲制作を継続します。2019年6月にはアルバム「オブツダンのブツグ」、12月にはアルバム「閃光」をリリース。2020年5月にはEP「歌奏」をリリースし、10月にはアルバム「菜乃花」をリリースしました。HIPHOPクルー「NA3TY」での活動、およびMCバトルへの参戦など、これからの活躍からも目が離せません。


じょう のファッション

 

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じょうはラップだけではなく、ファッション面でも注目を集めています。よく着用しているのは、パーカーやトレーナー、Tシャツなど、ストリート系のファッションがほとんどです。

またじょうに洋服を提供しているブランドが、「CREEREN」。「CREEREN」は2020年6月で5周年を迎えた、新規のファッションブランド。HIPHOP系やストリート系のアイテムを取り揃えており、パーカーやトレーナーはもちろん、キャップなどの小物や、レディースやキッズサイズの服も販売しています。取り扱い店舗の所在地は、石川県金沢市のKANAZAWA FORUS(金沢フォーラス)3F「opporact」です。気になる方は、ぜひ足を運んでみてください。


じょう の代表曲

沈黙を誇れ

アルバム「DIS CLOSE」に収録された、「沈黙を誇れ」。じょうの代表的な楽曲として認知する人も多いです。MVでは、冒頭で知人たちがじょうをディスるシーンも収録されており、キャッチーに作られています。耳に残るサビフレーズは聴きどころ。

 

群青日記

「じょうの楽曲はどこかキャッチーさがある」、と思われている方が多いかもしれません。しかし2020年4月にリリースされた「群青日記」は、まさにクールさと力強さが入り交じった楽曲です。ラップは文字数が詰め込まれているわけではないので、思わず口ずさんでしまいそうになるフレーズ。またバックで流れるギターにはフランジャーエフェクトがかかっており、幻想的な空気感も引き込まれる要素です。ラップとバンドサウンドが、上手く融合された楽曲構成となっています。

 

WALK

カッコ良さと切なさが溢れる、哀愁漂うナンバー「WALK」。バックで流れるアコースティックサウンドが、なんとも悲しげな雰囲気を作っています。間奏で流れる”泣きのギターソロ”も感服です。ラップには、励ましや、強く生きるためのメッセージが込められています。ヘビロテ間違いなしの楽曲です。


いかがだったでしょうか?

第10回高校生ラップ選手権の優勝以降、数多くのMCバトルに参戦し、多くの好戦績を残してきた”じょう”。HIPHOPクルー「NA3TY」での活動も、精力的に行われています。また、現在辛い日々を送っている少年・少女たちに、多くの希望を与えたことは間違いありません。ラッパーじょうの快進撃は、まだまだ始まったばかりです。

高校生ラップ選手権についてもっと知りたい方は「高校生ラップ選手権の歴代優勝者たち【第1回〜第16回】」を参考にしてください。