韓国ラッパーBewhY プロフィールから代表曲(OK, Forever)まで解説します!

新進気鋭の若手ラッパー達が集い、サバイバルを繰り広げる韓国のラップトーナメント番組「SHOW ME THE MONEY」。

歴代トーナメントのバトル動画は、軒並み数百万回以上の再生回数を叩き出すほどの人気ぶりで、韓国を飛び越え、全世界で注目される番組となっています。

ここでは、2016年に開催された「SHOW ME THE MONEY 5」で優勝を飾り、一躍韓国を代表するラッパーにまで上り詰めたラッパーBewhYについて、プロフィールからファッション、代表曲(OK, Forever)まで解説していきます。

 

BewhYのプロフィール

soompi.comより出典

出生名 이병윤(イ・ビョンユン)
アーティスト名 BewhY(ビワイ)
生年月日 1993年6月15日
身長 178cm
出身地 大韓民国 仁川広域市
レーベル $exy $treet & Yellow Music / Dejavu Group


BewhYのSHOW ME THE MONEY出場までの道のり

BewhYは1993年6月15日、大韓民国 仁川広域市で、クリスチャンの両親の間に生まれました。

敬虔なクリスチャンの家庭で育てられたことにより、BewhY自身も熱心なクリスチャンとなりました。彼の信仰心は、自身の楽曲にも強く反映されるほどで、彼を語る上で、キリスト教は欠かせないものとなっています。

BewhYという名前は、本名のイ・ビョンユンに由来します。初期の段階では、イニシャルの通りBYと名乗っていましたが、高校の友人であったラッパーC Jammの提案により、BewhYと改名しました。そんなBewhYがラッパーを目指すきっかけとなったのが、BIGBANGのG-DRAGONの存在でした。G-DRAGONに憧れ、ラップを始めたBewhYは、高校生にして早くもライブ活動を開始します。

また、熱心なクリスチャンであったこともあり、教会の催し物でのライブ披露もさかんに行っていました。友人のC Jammも同様にクリスチャンであったため、その活動を共にしていたそうです。

大学在学時には、盟友C Jammと共に$exy $treetというクルーを結成します。そこでBewhYは、2012年にEP『Be The Livest』をリリース。そして2014年にはシングル『Waltz』を発表します。BewhYの独特な声質と、タイトなライミングが話題となり、韓国ヒップホップシーンで認知されるようになります。また、ビートメイキングからミキシング、そしてマスタリングに至るまでのすべての作曲工程をBewhY自身が手掛けていたこともあり、そのクリエイティビティの高さも評価されました。

2015年には、自身初となるフルアルバム『Time Travel』をリリース。こちらもBewhYが全曲のプロデュースを手掛けましたが、前作をさらに凌ぐクオリティで、シーンから大きな関心が寄せられました。そして同年2015年、韓国で高視聴率を獲得していたラップトーナメント番組「SHOW ME THE MONEY 4」に出場することになります。


BewhYのSHOW ME THE MONEYでの優勝

mnetjp.comより出典

自主制作の音源によってシーンで人気を獲得していたBewhYでしたが、初エントリーとなった2015年の「SHOW ME THE MONEY 4」では、優勝候補として期待がかかるも、トーナメントの3次予選で敗退となりました。

しかしBewhYの挑戦はそこでは終わらず、2016年に再び「SHOW ME THE MONEY 5」に出場。前大会での活躍も認められ、以前にも増して優勝候補として注目される中、1次オーディションから早くも頭角を現すこととなります。

1次オーディションは、出場ラッパー達が広いホールに一堂に会し、順番にフリースタイルを披露していく形式をとっていました。また、トーナメントの審査をするプロデューサー達は複数人いるため、複数のラッパー達が同時にフリースタイルを行い、ジャッジを受ける審査方式をとっていました。BewhYはこの1次オーディションで、ある伝説を作ります。BewhYのフリースタイルの出番になった際、彼のその独特な発声法と、声量の大きさによって、観客はおろか他のラッパー達も含めその場が騒然となったのです。その注目具合は、審査員のSimon Dが、審査中だったラッパーのフリースタイルを一時中断させ、遠くから響いてくるBewhYのフリースタイルに耳を傾けるほどでした。

当トーナメントは、最終的には楽曲のライブパフォーマンスで競い合う形式となっていきますが、そのライブパフォーマンスで披露する楽曲は、審査員のプロデューサー達が提供をすることになります。プロデューサーと出場ラッパーとがタッグを組み、いわばプロデューサー同士も競い合うような構造となっていくのです。トーナメントで順調に勝ち進んでいったBewhYは、そこでSimon DとGRAYのプロデューサーチームを選ぶことになりました。

そして、最終トーナメントで披露した『Forever』が、当番組の視聴者みならず、全世界で反響を生むことになりました。GRAYがプロデュースしたこの曲は、BPMや拍子などが何度も変化していく難解なビートでしたが、BewhYが確固たるグルーヴ感によってそのビートを乗りこなしたことで、大きな話題を呼びました。このセンセーショナルな楽曲により、BewhYはトーナメントの主導権を握り、見事優勝を勝ち取りました。


BewhYのSHOW ME THE MONEY優勝後の活躍

kpopmap.comより出典

「SHOW ME THE MONEY 5」で優勝を掴み取り、一躍韓国を代表するラッパーとなったBewhY。2019年に開催された「SHOW ME THE MONEY 8」、そして2020年「SHOW ME THE MONEY 9 」では、挑戦者からは一転してプロデューサーとして出演し、番組を盛り上げることになりました。

また優勝後、様々なレーベルからオファーがかかるも、自主制作、いわゆるインディペンデントの形を貫き、2017年には自身のインディーズレーベルDejavu Groupを発足させました。ほどなくして、2017年に2ndフルアルバム『The Blind Star』2019年には3rdフルアルバム『The Movie Star』と立て続けにリリース。BewhYは音源においても大きな注目を集めることになりました。


BewhYのファッション

aminoapps.comより出典

kpopherald.koreaherald.comより出典

BewhYは、トラックスーツやパーカーなどスポーティーなスタイルから、ジャケットスタイルやニットなどのノームコアなスタイルまで、幅広いコーディネートをしています。

また、2017年にリリースしたシングル『9UCCI BANK』のMV内で、全身をGUCCIで身を包んだスタイルを披露したことで、話題を呼びました。BewhYには、ラッパーとして大成した暁には、全身をGUCCIで揃えたいという願望があったそうです。

hypebeast.comより出典


BewhYの代表曲

Waltz

2014年に自身のクルー$exy $treetのyoutubeチャンネル上で発表されたこの曲は、彼の独特な声質と、タイトなライミングによってシーンで話題を呼びました。ビートメイキングも自身で行ったこともあり、そのクリエイティビティの高さも評価されました。また、のちに1stアルバム『Time Travel』にリマスターされ、収録されることにもなりました。

 

Forever

「SHOW ME THE MONEY 5」の最終オーディションで披露したこの曲は、そのクオリティの高さから大きな反響を生みました。youtubeにアップロードされたこのライブパフォーマンス動画は、世界中のヒップホップリスナーに拡散され、約700万回再生を叩き出しました。また、彼の信仰心が楽曲の中に強く反映されていたこともあり、リリックにも大きな関心が寄せられました。

 

OK

2017年に制作された『賢い監房生活(邦題:刑務所のルールブック)』という番組のオープニングに使われていた曲として有名です。リズミカルな楽曲に乗せた、彼の人生観を表すラップに惹きつけられます。


BewhYは終始一貫して、クリスチャンインディペンデントという個性を貫き、成功を収めました。

2020年には長く交際を続けてきた女性と結婚をするなど、私生活も順風満帆のようです。

今後は、自身のレーベルDejavu Groupの展開や、世界を股にかけた活動などが期待されています。

韓国ヒップホップグループとラッパーについてもっと知りたい方は「おすすめの韓国ヒップホップグループ&ラッパー20選【2020年最新版】」を参考にしてください。