【輪入道vsTKda黒ぶち】フリースタイルダンジョン神回バトル

3代目モンスターの最後の空席をかけたトーナメントの決勝戦。

輪入道とTKda黒ぶちの戦いは、お互いのラップ人生の「誇り」がぶつかった熱いバトルとなりました。

では、この神回バトルのリリックの全容を見ていきましょう!


ROUND1 先攻:輪入道 後攻:TKda黒ぶち


(BATTLE BEAT: Welcome To The Dungeon / SKY-HI)

輪入道

とうとう来たな この時が

俺はトリガー 筋通すため

時に落とす撃鉄

この場でひっくり返す伝説

誰でもねぇ お前と演説じゃなくラップのバトル

何遍でもやってやる MICとTurntable

そうだぜ 誰でもねぇ俺だったんだよ

メガネかけたヘタレなラッパーがここまで来た

目の前に見てるDream

だけどお前との対話は避けられないって始まる前から思ってたよ

籠ってる魂 子供騙しじゃないって事はお互い分かってる

365日あったら360種類できるのが俺らのバトル

今日はどんな会話が始まるか

TKda黒ぶち

輪入道

365種類どころじゃねぇ

24時間だったらその1分1分全てに即興の魂ってやつを落とし込める

だからこそ俺はここで上に飛べる

誰が3代目に一番似合ってるかっていうのを決めてやろうか

メガネかけてるヘタレなまんまの奴が

負けた奴に顔向けできんのか兄ちゃん

ヘタレのまんまだった奴が今MIC握って男に成ってんだよ

まるでアイアンマンみたいに快感があるから大丈夫

お前は上行きたいんだろ そうだな?

じゃあ3代目モンスターじゃなくて

もっと先の景色を俺らに見せてくれよ

俺はそう思ってる 灯ってる炎はまだ消えちゃない青い炎

この鼓動を合わせながらフロウしてこう

TKda黒ぶち

輪入道

「1日1ミリ地道にGO」って言ってた

お前らしくねぇ発言にビックリしている

何で目の前の事をこなせねぇ それじゃお前を飛ばせねぇ

先の事なんて見てんじゃねぇ

今目の前にある現実 一つ一つクリアして打ち砕いていかなくちゃ

そうならなくちゃいけねぇんだよ兄ちゃん

教えてくれたぜ お前が過去をこの間もその話しただろ?

そして今がある だけどその未来に期待したい

そして生きた死体なりたくない

お前との違い見せたい

生きてる気持ち そこが重要だと思ってる

3代目 確かにその椅子

だけどあんたは2代目のモンスターをやってきたはずさ

その次のレベルがあると俺は思ってる

TKda黒ぶち

判定は4-1で勝者 輪入道。


ROUND2 先攻:輪入道 後攻:TKda黒ぶち


(BATTLE BEAT: 真っ向勝負 feat.MC☆ニガリ a.k.a.赤い稲妻,KOPERU,CHICOCALITO,晋平太 / KEN THE 390)

輪入道

DJ CELORYのビートを背中に背負って 何度でも走り続ける

これまで12年 MCバトル 何度も色んなとこで優勝したけど

その分 倍以上の躊躇した結果打ち砕かれた

1番最初のバトルがお前とだった 分かるかよ?

それが今 ここに残って来ている

最後にどっちが上がるか決めようか?

そうだな「打ち砕かれた」つっても結果的には負けてる

俺は負けを知った お前の目つきは本物だった

そして2012の罵倒 お互いの歴史は続いてく 点と点

そしてこの間のバトルがあるぜ

「勝ちたいは生きたい」って言ってたな

間違いない 俺はそれに震えた

訂正 直したあの姿勢とかも ホントたまらねぇよ

心の底からリスペクトしてる

お前のスタイルを俺が受け継ぐような気持ちにもなっている

TKda黒ぶち

輪入道

ちょっとお前の事を思い込んでいたようだ

だが今日あえて謝らずにかまそうと思ってんだよ

ここには必要ない 謝罪 謝罪

それよりライムが固いヤバイ

洗いざらい全て曝け出す

自分の過去の汚ねぇ箇所 燃やしてくパッション

お前と同じものを見た訳じゃねぇ

だけど 今 ここに立てて幸せだね

俺も幸せだぜ お前とこうやって対峙して見てきた環境

育ってきた環境 お互い違ぇ

お前はハードな生活かもしれない

俺は普通の生活だった 劣等感を抱えてた心の中

だけどMicrophon 1本握ると光る事ができるんだ

凄ぇよな ラップって お前と同じだよ 気持ちは

回してるDJ CELORYのTurntable

お互いのピッチが合ってきてるな そしたら交代

TKda黒ぶち

輪入道

壁作らんでくれ 俺だって普通の人間なんだよ

2年間 普通に正社員のバイトしながらMicrophon握ってきた愛情

分かってねぇ

お前いつまで経っても変わんねぇままなのかって何遍言わせる?

俺はストリートに居るかもしんねぇ

でも3代目になったらもっと上げてやんぜ

よく変わらず分からずやってきたんだよ

こっちは分からず屋だからこそ前の方に進んで行きたいと思ってる

2年間のサラリーマン

俺は10年弱のサラリーマンで現実と夢の中 狭間 頭の中考えてた

絶望にエスコートされる事がある

だけど希望を目にして別行動したいんだよ

それがMicrophonに込めてる意思

石の上にも三年どころの話じゃねぇぞ

TKda黒ぶち

判定は0-5のクリティカルでTKda黒ぶちの勝利となりました。


ディスではなくお互いの「誇り」がぶつかり、皆の心の琴線に触れるようなバトルだったと思います。

ここで2代目モンスターだった輪入道の引退が確定し、勝利したTKda黒ぶちが3代目モンスターとなりました。

フリースタイルダンジョンについてもっと知りたい方は「フリースタイルダンジョンの歴代モンスター、ラスボス(般若・R指定)一挙紹介!」を参考にしてください。